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F1中国GP:ハースの指示に誤りも…ピット規定違反のヒュルケンベルグに戒告処分
4月20日(土)の公式予選を経てF1中国GPのスチュワードは、予選Q1の最中にファストレーンで2台を追い抜いたとしてニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に今季初の戒告処分(ドライビング)を科す決定を下した。
これは第34条8項および国際スポーツ規約付録L第IV章第5条b)の違反に該当する。規定は、セッション開始に先立ちピットレーン出口に向かった後は1列になってファストレーンに整列し、原則として到着した順にコースに出ていかなければならないと定めている。
高い競争力を発揮してQ3に進出し、9番グリッドを獲得したヒュルケンベルグは、現地16時50分より行われた聴聞会の中でスチュワードに対し、ルール上、追い抜いても構わないかどうかをチームに確認し、問題ないとの指示を得て追い抜いたと説明した。
実際の無線内容でその事実を確認したヴィタントニオ・リウッツィを含む4名の競技審判団は、チームの認識に誤りがあった事を認めつつも、ドライバーは「レギュレーションを知っているべき」であるとして戒告処分を決定した。
1シーズン中に計5回の戒告を受けると、その競技会で10グリッド降格ペナルティが科せられる。レース中のインシデントにより5回目の戒告を受けた場合は、次戦で10グリッド降格となる。ただしいずれの場合も、戒告5回の内の4回がドライビングに関する違反であった場合に限られる。