ストロール、スペック2に容赦なし「全然足りない」 アストン連日Q1敗退、厳しい視線はホンダPUへ

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2026年F1第12戦オランダGP予選を19番手で終えたランス・ストロール(アストンマーティン)は、ホンダのアップグレード版パワーユニット(PU)、スペック2について「全然足りない」と厳しい評価を下し、必要な水準には全く届いていないと指摘した。

金曜日に行われたスプリント予選でアストンマーティン・ホンダは、2台そろって最初のセッションで姿を消した。スペック2投入の初日だったことに加え、フェルナンド・アロンソのマシンではストレートライン・モードが作動しなかった事情もあり、土曜の本予選では少なからず巻き返しが期待されていた。

だが、結果はストロールが19番手、アロンソも18番手にとどまり、2日連続のダブルQ1敗退という非常に厳しい結果となった。

「くじ引き」のような挙動、スペック2に厳しい評価

初日を終えた段階でやるべきことが山積みだと語っていたストロールは、予選後に正しい方向へ進んだ感触はあるかと問われると、「今もドライバビリティの問題とパワー不足に苦しんでいる。主な問題はそこだ」と説明した。

さらに、少しは改善したのかと問われると、同じ答えを繰り返した。

「とにかく、ドライバビリティとパワーに苦戦している。状況はほとんど変わっていない」

スペック2の投入によりホンダPUは前進したのかとの質問に対する答えは、さらに厳しかった。イギリスのモータースポーツ専門メディア『The Race』によると、ストロールは「それほどでもないと思う。多少は良くなったかもしれないけど、全然足りない」と吐露した。

ストロールによれば、ドライバビリティの問題が影響し、特にコーナー進入時のマシンの挙動が不安定だという。

「良くない。本当に良くない。くじ引きみたいなものだ。今はコーナー進入時のエンジンブレーキが安定していないし、ダウンシフトを受け付けないことも多い。だから、かなり問題がある」

グリッド上に立つランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)、2026年8月22日(土) F1オランダGPスプリント(ザントフォールト・サーキット)Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

グリッド上に立つランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)、2026年8月22日(土) F1オランダGPスプリント(ザントフォールト・サーキット)

「驚くべき」一歩を踏み出したAMR26

一方、アロンソの予選に対する評価は前向きだった。最終アタックでは、アウトラップが良ければさらに0.1秒ほど縮められた感触があったという。

アロンソが特に評価したのは、ハンガリーGPで大幅に改良されたシャシー側の進歩だ。Q1で首位に立ったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との差は1.3秒だった。

「以前はトップとの差が平均4.5秒くらいあった。それがこの2戦で3秒縮まった。これは驚くべきことだ。すべて期待した通りに機能している」とアロンソは語る。

「ここまでのステップはすべて正しい方向に進んでいる。ただ、ここからが難しいところだ。残りの1.5秒を縮めるには、時間がかかると思う」

一方、アロンソもホンダPUのドライバビリティとパワーを課題と位置づけている。

性能に関しては最適化により「コンマ数秒」の改善の余地があるとみているが、そのための作業は栃木県さくら市の開発拠点、HRC Sakuraでしか行えず、次戦イタリアGPを待つ必要があるという。

「残念ながら、サーキット側でできることはあまりない。ファクトリーでの大規模な変更、あるいはソフトウェアの調整など、日本での対応が必要な問題だから、一夜にして解決できるものじゃないんだ」とアロンソは語った。

レースペースに自信も「直線の追抜き不能」

決勝についてアロンソは、予選より良いパフォーマンスを発揮できる可能性があるとみている。「僕らは普段、レースペースの方がいい。シャシーがとても良いからね」と自信をのぞかせた。

その背景にあるのは、周回が進んでタイヤのデグラデーションが出てくれば、シャシー由来のメカニカルグリップの強みが生きるという見立てだ。

それでも大きな課題は残る。

アロンソは、「もっと良い仕事はできると思う。でも同時に直線区間で追い抜くことはできない。そこは難しいところだけど、全力を尽くしている」と語り、ストレートスピード不足が大きな障壁になると認めた。

「ハンガリーでも言ったように、コーナーでは誰に対しても、それほど大きく失っているとは思わない。中団勢に対してはもちろんだけど、トップチームとの差もどんどん縮まっている」

「ただ、ストレートではまだ大きな差がある」


2026年F1オランダGP予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にジョージ・ラッセル、3番手にアンドレア・キミ・アントネッリと、その後方をメルセデス勢が占める結果となった。

決勝レースは日本時間8月23日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4259mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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