「ホンダはF1イタリアGPにスペック3.7エンジンを投入する」とフェルナンド・アロンソ

レース前のフェルナンド・アロンソcopyright HONDA

マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、モンツァで開催される第13戦イタリアGPの初日フリー走行で、ホンダの最新型エンジン”スペック3.7″を使用する予定であると明らかにした。アロンソによれば、1回目のフリー走行で3.7を使用した後、残りの週末ではベルギーGPで使用したスペック3.5エンジンにロールバックする見込みだという。

ベルギーGPの決勝では「エンジンに問題がある」との無線を最後にアロンソがリタイヤした。レース後ホンダの長谷川祐介は、データ上では問題は確認されていないと語りエンジントラブルの可能性を否定していた。バージョン3.5のロールバックは、アロンソの指摘が誤りあるいは故意があった事の表れであり、ホンダの発表が正しかった事が裏付けられた形となった。

ホンダF1は、ベルギーでスペック4と呼ばれる大型アップデートを施したエンジンを投入する計画であったが、開発が間に合わず、ストフェル・バンドーンに3.6、アロンソに3.5の小規模改良版パワーユニットを搭載するに留まった。このエンジン交換によってバンドーンは計65グリッド降格が科せられたが、今週末のイタリアGPではアロンソが同様のペナルティーを科せられる見通しだ。

ベルギーとイタリアのパワーサーキット2連戦を終えた後にはシンガポールGPが控えている。舞台のマリーナベイ市街地コースは全23コーナーの半分が時速100km以下の超低速サーキットであり、マクラーレン・ホンダのアドバンテージが活かせるコース。ホンダとしては、アジアラウンド開幕戦を皮切りにスペック4を持ち込みたいところだ。

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