GMの会長兼CEOであるダン・アカーソン、GMとHondaの次世代燃料電池システム共同開発に関する記者会見にて
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米国ホンダ、ゼネラルモーターズと共同で次世代電気自動車を開発

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ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダは現地4月2日(木)、ミシガン州デトロイトに本社を置くゼネラルモーターズ(GM)と共同で、ホンダ向けの新型電気自動車(EV)2車種を共同開発すると発表した。

GMと共同開発される2車種は、高い柔軟性を備えたGMのグローバルEVプラットフォームをベースに共同開発され、規模の拡大と生産能力の有効活用でスケールメリットを活かす事となる。なおエクステリアとインテリアはホンダが自社専用にデザインする。

生産はGMの北米の工場で行われ、2024年モデルイヤーから米国およびカナダで販売が開始される。

ホンダとGMはこれまでにも、燃料電池やバッテリーモジュール開発、さらには今年1月にサンフランシスコでお披露目された自動運転モビリティサービス事業専用車両「Cruise Origin (クルーズオリジン)」の開発など、電動化分野での提携を進めてきた。

今回の提携によってホンダは、GMのコネクテッドサービス「OnStar(オンスター)」のセーフティ・アンド・セキュリティ機能を「ホンダリンク」に統合して活用する。また、いくつかの仕様においては、GMの先進運転支援技術も選択できるようになるとの事だ。

GMのサプライチェーン担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるダグ・パークスは「GMはホンダとの緊密な連携による協業で素晴らしい実績を積み上げてきた。今回の新たな提携は両社の関係をさらに強固なものにするだろう」との声明を発表した。

また、アメリカン・ホンダの上級副社長を務めるリック・ショスティックは「今回の提携によって電動化ロードマップが更に推進される事となり、ホンダが業界をリードする温室効果ガス排出削減に関する取り組みがさらに前進する事となる。我々は両社のパートナーシップを更に進展させる可能性についても話し合いを進めている」と述べ、今後の更なる提携の可能性を示唆した。