ルイス・ハミルトン、”無礼なヤツ” 発言を撤回…ニアミスの件についてシロトキンに謝罪

F1ブラジルGP予選でポールポジションを獲得したメルセデスAMGのルイス・ハミルトンcopyright Mercedes

ルイス・ハミルトン(Mercedes AMG)はF1ブラジルGP決勝当日11日早朝、前日の予選で発生したニアミスについての自身の発言を撤回。セルゲイ・シロトキンに対して謝罪した。

今年5度目のタイトルを獲得したハミルトンは、予選Q2序盤にウィリアムズのシロトキンとニアミス。大惨事に繋がりかねない危険なシーンに遭遇した。ハミルトンが次のアタックに備え低速で走行していたところ、後方からシロトキンが接近。アウトラップには似つかわしくない速い速度でコーナーを駆け抜けた。

ミラーでその様子を確認したハミルトン。レーシングライン上にいたため道を譲ろうとステアリングを左に切ったところ、返ってシロトキンの前を塞ぐ形となってしまった。シロトキンがとっさに回避。最悪の自体は免れたものの、ハミルトンはシロトキンに対して「敬意を欠いており、全くマナーがなっていない」と批判した。

ところが、決勝レースに先立ってハミルトンは自身のInstagramを更新。前日の発言を訂正した。

「みんなおはよう。今朝目が覚めて、昨日の発言を正すべきだと感じた。僕は間違っていた。セルゲイの動きは無礼なものではなかった。誤解だったんだ。彼が取った行動を尊重してる」

事の真相は次のようなものだった。想定外にシロトキンがQ2に進出したため、ウィリアムズのガレージ内ではタイヤの準備が出来ておらず、シロトキンは十分に温まっていない状態のタイヤを履かざるを得ない状況に陥った。

当然そのままではアタックが出来ないため、シロトキンはアウトラップを使って猛烈にタイヤに熱入れをする必要に迫られた。この状況はかなり特殊なものであり、ハミルトンとしては、同じアウトラップを走ってはずの後方シロトキンが”過剰”なスピードで近づいてきたため、誤解が生じたというわけだ。

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