トヨタWECレースカーが市販車に!? 1,000馬力のモンスターマシン「GRスーパースポーツコンセプト」
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TOYOTA GAZOO Racingは、FIA世界耐久選手権(WEC)に投入しているレーシングマシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたコンセプトカー「GRスーパースポーツコンセプト」を東京オートサロンで初公開した。
ポルシェやアウディといったライバル達との激しい戦いの中で鍛えられた2.4リッターV6ツインターボチャージャーとトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載。高効率のEVシステムと希薄燃焼エンジンの組み合わせにより出力合計1000馬力を誇る一方、環境性能も両立。21世紀のスーパースポーツカー像が描かれている。
市販車の高性能化によってスポーツカーをつくるのではなく、レースやラリーといったモータースポーツ競技の中で培われたノウハウを市販車に落とし込む事で作られるハイパワーカー。TOYOTA GAZOO Racingの目指すクルマづくりはここにある。
4月から商談申込みが開始される「ヴィッツGRMN」は、スポーツカーブランド「GRシリーズ」の頂点に立つ数量限定モデル。世界一過酷と言われるドイツ・ニュルブルクリンクでのテスト走行や、全日本ラリーに参戦しているヴィッツからの知見を盛り込んで開発された。GRスーパースポーツは、これのWEC版となる。
GAZOO Racing Companyの友山茂樹プレジデントは、GRスーパースポーツコンセプトの市販化に意欲的な姿勢をみせる。
「現役のレーシングカーからスポーツカーをつくるという、トヨタにとって全く新しい挑戦が始まっています。実際に皆さまがステアリングを握れるようになるまでにはまだ時間がかかりますが、我々が目指す次世代のスポーツカーのあり方を、このGRスーパースポーツコンセプトで感じて頂きたいと思います」
「クルマを徹底的に面白くするというTOYOTA GAZOO Racingの挑戦はまだ始まったばかりですが、お客様の笑顔のために、自動車産業の未来のために、心ときめくクルマづくりに拘り続けていきたいと思います」
トヨタのハイパーカーといえば、2010年に高級車ブランド「レクサス」から500台で限定発売されたLexus LFA。このトヨタの最高峰フラグシップモデルのお値段は3,750万円、青写真のコンセプト「LF-A」の発表から市販化までは5年を要した。GRスーパースポーツが市場にお目見えするとすれば、2023年頃になるだろうか。期待したい。
GRスーパースポーツ 車両仕様
- エンジン
- V型6気筒直噴ツインターボチャージャー
- 排気量
- 2,400cc
- 出力
- 735kW/1000ps
- ハイブリッド
- THS-R
- ホイール
- 18×13J(前後)
- タイヤ
- 330/710R18(前後)