
レッドブル育成リンブラッド、F2史上最年少ウィナーに―ジェッダで劇的逆転…宮田莉朋はペナで19位降格
レッドブル育成プログラムに所属するアーヴィッド・リンブラッド(カンポス・レーシング)が、2025年4月19日にジェッダ市街地コースで行われたFIA-F2選手権スプリントレースで劇的な勝利を飾り、F2史上最年少優勝記録(17歳243日)を打ち立てた。
ポールポジションからスタートしたリシャード・フェシュフォー(MPモータースポーツ)は、序盤からジョセップ・マリア・マルティ(カンポス)と激しいトップ争いを展開。5周目のターン2でマルティをオーバーテイクして首位に立ったものの、その際に相手をコース外へ押し出したとして、レース終了後に5秒のタイムペナルティが科され、4位に降格となった
この裁定により、6番手スタートから2位でチェッカーを受けたリンブラッドが繰り上がりで優勝。マルティが2位に入り、カンポス・レーシングにとってF2で初となる1-2フィニッシュが実現した。さらに、レッドブル・ジュニアチームに所属する2人の若手が1位・2位を独占する形となり、同プログラムの存在感を改めて印象づけるレースとなった。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
FIA-F2選手権史上最年少僚友ジョセップ・マリア・マルティをリードするアーヴィッド・リンブラッド(カンポス・レーシング)、2025年4月19日(土) FIA-F2選手権第3戦ジェッダ市街地コース
アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ)は、好調なパフォーマンスを維持し3位フィニッシュ。これが今季2度目の表彰台となり、マルティと並ぶドライバーズランキング首位に立った(31ポイント)。
16番手スタートの宮田莉朋(ARTグランプリ)は、18位でフィニッシュしたものの、コース外走行によってアドバンテージを得たとして、レース後に10秒のタイムペナルティが科され、最終順位は19位に後退した。
また、ジョン・ベネット(ヴァン・アーマスフォールト・レーシング)は、セーフティカー導入時にレースディレクターの指示に従わずピットレーンに入らなかったとして、同様に10秒のタイム加算処分を受けたが、最終順位は変わらず20位となった。