腕を組み微笑むレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、バクー市街地コースのガレージにて
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潜在能力を解き放ったRB15、フェルスタッペン「早く次のレースがしたい」

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2019年FIA F1世界選手権第11戦ドイツGPに先立って抱負を語った。

レッドブル・ホンダ勢は前戦イギリスGPで、予選・決勝を問わずフェラーリと対等に張り合えるだけのパフォーマンスを示し、オーストリアでの優勝が実力によるものである事を改めて証明した。

クリスチャン・ホーナー代表はシルバーストンでの週末を終えて「クルマが持つ潜在的なパフォーマンスの一端を解き放った事は間違いない」と語り、ホンダのスペック3とシャシー側のアップグレードによって、RB15の競争力は一段上の次元に達したとの見方を示した。

また、サマーブレイク前のドイツ、ハンガリーでの2連戦については「シルバーストンでのパフォーマンスを考えれば、我々は自信を持ってホッケンハイムに臨む事ができる。また、ハンガリーは過去これまでに上手くやれているトラックだから我々にとって有望だ」と述べ、余裕をみせている。

フェルスタッペンは昨年のドイツGPで、予選4番手を獲得。レースでは天候の悪化を予想して、上位勢として初めてインターミディエイトを履いたものの読みは外れ、ドライタイヤへの変更を余儀なくされた。その結果大きくタイムロスしたものの、最終的にトップから7.654秒遅れの4位でチェッカーを受けた。

早く次のレースがしたい

マックス・フェルスタッペン

ドイツGPはいつも楽しみにしてるんだ。ホッヘンハイムはオランダからそんなに離れていないから、母国のファンがたくさん見に来てくれるしね。

最後のスタジアムセクションは最高だよ。まずは高速コーナーがあって、その後には僅かなランオフエリアしかないバンク角のあるコーナーが待ち構えているんだけど、最初のコーナーで上手くアプローチして、その後に続く直線区間を上手く立ち上がれれば、最後のコーナー群でかなりタイムを稼げるんだ。

今週末も気温が上がりそうだから、チャレンジングで楽しいレースになるんじゃないかな。マシンの調子が悪くない上に、毎週末クルマを改善させているから、早くレースがしたくてたまらないよ。


ドイツGPの戦いの舞台となるのは今季限りでのカレンダー脱落が危ぶまれているホッケンハイムリンク。全長4574mのコースには4箇所のヘビーブレーキングゾーンがあり、1周の約15%は制動に費やされるため、ブレーキへの負荷が高い。

昨年のグランプリでは、オイル漏れトラブルのために14番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが大逆転勝利。2位にバルテリ・ボッタスが続きシルバーアローが圧倒。3位はフェラーリのキミ・ライコネンという結果だった。

F1ドイツGPは、日本時間7月26日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

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