ピエール・ガスリー「ホンダのドライバビリティは最高、見通しは明るい」シーズン後半に向けて性能向上に強い期待
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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ホンダ製パワーユニットのドライバビリティは非常に高いレベルに達していると述べ、第13戦F1ベルギーGPから始まるシーズン後半に向け、更なる性能向上に強い期待感を示している。
「ホンダのパフォーマンスは有望だよ。見通しは明るいと思う」とガスリー。「ハンガロリンクはパワーセンシティビティが若干低いからチーム間のギャップが縮まる事は分かっていたけど、ホンダはウェットコンディションの予選でとてつもない仕事をしてくれた。ドライバビリティは最高だったし、日曜のレースでもトラブルは一切なかったんだ」
土砂降りに見舞われたハンガリーの予選では、コースの一部で豪雨が路面を濡らす一方、別の場所ではドライなど、タイヤ選択やコースインのタイミングが難しく、僅かのズレがポジションを大きく落とし兼ねない難しいコンディションの中でのグリッド争いとなった。
だが、ホンダはチームの戦略と路面状況に応じてエネルギーマネージメントをその都度瞬時に最適化。アクセル操作に応じたエンジン出力の出方を緻密にコントロールする事で改善を果たしてきたドライバビリティの良さと相まって、ガスリーはバーレーンGP以来となる予選6番手ポジションを獲得。ハートレーも8番手につけ、トロロッソ・ホンダは実に見事な戦いぶりを見せた。
© Honda / 雨のハンガロリンクを走るトロロッソ・ホンダSTR13、2018年F1ハンガリーGP予選にて
「将来に向けてのポテンシャルを示せたと思う。ホンダにとってこれ以上ないくらい良い刺激になったんじゃないかな。特にサマーブレイク前だった事もあって、ああいった素晴らしい結果を出せた事はチーム全員のやる気を大きく押し上げたと思う。シーズン後半に向けて、エンジンパフォーマンスが更に向上する事を期待してるよ」
ホンダは依然として信頼性不足に苦しめられる場面が散見されるものの、性能面の向上によってライバルの一つであるルノー・スポール製パワーユニットに負けず劣らずの水準に到達。確かにエンジン投入数は群を抜いて多く、ブレンドン・ハートレーは6基目、ガスリーも5基目のICE(内燃エンジン)に達しているものの、その大部分は戦略的な観点から投入されたものであり、ストック確保といった側面が強い。
トロロッソとのパートナーシップ初年度の今年、ホンダは第2戦バーレーンで4位、第4戦アゼルバイジャンで10位、第6戦モナコで7位、第11戦ドイツで10位、そして第12戦ハンガリーで6位入賞を収め、前半戦を終えた時点で、マクラーレンと提携していた昨年一年間に獲得した総ポイント数にほぼ並ぶ28ポイントを手にしている。