ピエール・ガスリー、出場停止に接近…10車身違反の挙げ句に罰則消化不良で追加ペナ / F1アメリカGP

レース前グリッドに立つピエール・ガスリー(アルファタウリ)、2022年10月23日F1アメリカGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1第19戦アメリカGPはピエール・ガスリー(アルファタウリ)にとって踏んだり蹴ったりの週末となった。

土曜の予選では今季3度目、2戦連続のブレーキトラブルに見舞われ奮わず、日曜の決勝レースでは一時、8番手にまで盛り返すパフォーマンスを発揮しながらも、2回のペナルティ処分によってポイントを逃した。

セーフティーカー導入の際に、前走車両とのマージンを10車身以上空けた事でF1競技規定第55条7項違反を犯し、5秒ペナルティを受けると共にペナルティポイント2点が加算された。

過去12ヶ月間の累積点は9点に達した。来年5月まで有効期限が切れるポイントはないため、残り3戦となった今シーズン中にレース出場停止処分を受ける可能性もある。猶予はあと3点だ。

更に、裁定後のピットストップの際に、この5秒ペナルティを適切に消化していなかったとして追加で10秒ペナルティを受ける事態となった。

アルファタウリは停車の4.54秒後に前輪を、4.8秒後に後輪をジャッキアップした。スチュワードは「失格処分とするほど重大な違反ではなく、これはチーム側のミスであるためドライバーへのペナルティは科さない」と説明した。

ガスリーは11位でフィニッシュしたものの、10秒加算によって最終14位に降格となった。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でのレースでは、ガスリーの他にも4名のドライバーにペナルティポイントが加算された。

ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)はミック・シューマッハ(ハース)をコース外に追いやったと見なされ2点を、ジョージ・ラッセル(メルセデス)はカルロス・サインツ(フェラーリ)の脇腹を突いた事で2点を科された。

ラッセルの件についてはオープニングラップのターン1という事でお咎めなしの裁定が下るかとも思われたが、スチュワードは「衝突の責任はすべてメルセデス・ドライバーにある」と指摘した。

シューマッハは「正当な理由なく」4回に渡ってトラック・リミット違反を犯した事で1点のペナルティポイントを科された。

フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)との衝撃的クラッシュに関しては、ランス・ストロール(アストンマーチン)に3グリッド降格ペナルティと合わせて2点のペナルティポイントが加算された。

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