レッドブル・ホンダRB15に乗り込むピエール・ガスリー、F1アゼルバイジャンGPにて
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ピエール・ガスリー、改善の理由はドラポジ変更…次戦スペインGPでの更なるステップアップに期待

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レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、バクー市街地コースで開催された第4戦アゼルバイジャンGPで成績が好転したのは、ドライビングポジションの変更によるところが大きいと述べ、次戦スペインGPでの更なる改善に期待感を示した。

バーレーンGPで4位入賞を果たすなど、昨年のトロロッソ・ホンダで印象的なリザルトを残してきたガスリーは、F1参戦2年目にしてレッドブル昇格を掴んだ。ところが、今季はチームメイトのマックス・フェルスタッペンに遠く及ばないパフォーマンスに甘んじ、第3戦中国GPまでは予選Q3にすら進む事が出来なかった。

このレベルのパフォーマンスが続けば、シーズン中のトロロッソ降格もあり得る厳しい状況の中、上海の決勝レースではファステストラップを記録。先日のアゼルバイジャンGPでは、予選Q1でパワーユニットの高出力モードを使わずにトップタイムを刻むなど、改善の兆しを示し始めている。

「スティントの終盤ではフェラーリよりも速かった」とピエール・ガスリー。「でも、更なるポイント獲得を狙ってファステストラップを出そうとしていた時に、トランスミッションが故障してしまった」

「でも、バクーでの週末には多くのポジティブな要素があった。ドライビングポジションの変更も含めて、変更点が正しい方向に向かっているし、シーズンが始まって以来、最高のフィーリングを掴む事ができた」

燃料流量違反など、多重ペナルティを科されてピットからスタートしたガスリーは、好ペースを刻んで徐々にポジションを挽回するも、6番手を走行していた38周目に突如パワーダウン。コース脇のエスケープゾーンにクルマを停めた。これに伴いバーチャルセーフティカー(VSC)が出動。チームはドライブシャフトの破損が原因と発表した。

「ペダル操作がやりやすくなって、以前よりも容易くプッシュできるようになった。(その恩恵もあって決勝レースの)最初のラップでは先制攻撃を仕掛ける事が出来て本当に刺激的だったし、毎周のようにオーバーテイクする事が出来た。それに、新しいシートが間もなく到着する予定なんだ。次のバルセロナでもっと改善してみせるよ」

「チームは凄く意欲に満ちているし、僕はエンジニアと一緒に改善を目指して毎日頑張っている。その努力がすぐに報われると信じてる。スペインGPが僕にとってのシーズン開幕になる事を願うよ」

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