ガスリー、予選モード使わずQ1最速「クルマの感触は今季最高」F1アゼルバイジャンGP《予選》
復調の兆しか。FP2終了後の計量指示違反によってピットレーンスタートが確定しているレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、アゼルバイジャンGPの予選Q1でパワーユニットのハイパワーモードを使わずに、1分41秒335のトップタイムを記録。エンジン全開区間のセクター3でレーシングポイントのトウを得ていたとは言え、底意地を見せつけた。
続くQ2では、エンジンマイレージをセーブすべく走行を見合わせてノータイム。15番手でクルマを降りた。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがQ3で刻んだベストは1分41秒069。コンディションの差を無視すれば、仮にガスリーがQ3に進出して予選モードでのアタックを行っていた場合、フェルスタッペンと遜色ないタイムを残していた計算となる。
セッションを振り返ったガスリーは「ここまでクルマの感触が良いと感じたのは今季初めて。自信もついてきたし本当に嬉しい」と笑顔を見せた。
追記:その後、ガスリーがドライブした10号車に燃料流量違反が発覚。予選失格処分が下された。
予選モード使わずQ1最速「クルマの感触は今季最高」
ピエール・ガスリー予選: 15位, FP3: 20位
Q1をトップタイムで終える事ができて良かった。でも、明日の決勝でピットレーンからのスタートが決まっていたから、再優先事項は燃料が少ない状態でのマシンの感触を確かめることだった。クルマの感触は本当に良くて、これほど良い手応えが得られたのは今シーズン初めてっていうレベルだった。本当に嬉しい。
状況に適応しようと今も努力を重ねてるけど、それが実ってきて少しずつ前進してるように感じてるし、自信もついてきた。チームとして正しい方向に向かって進めてると思うし、全体としてポジティブな予選になったと思ってる。
エンジンのマイレージをセーブするために、レースモードを使ってパワーユニットの出力レベルを下げていたから、あんなに良いペースは期待してなかったんだけど、結果的には良いパフォーマンスを示す事ができた。クルマの状態が良いと感じていたから、マックスがQ3で良いリザルトを獲得できるよう祈っていた。
バクーは本当に予想外のことばかりが起こるから、決勝ではチェッカーを受けるまで気を抜かずに全力でプッシュして戦うつもりだ。マシンの仕上がりには自信があるし、スタートの遅れを取り戻してポイント獲得できるだけのポテンシャルがあると思うから、それに向かってプッシュしていくつもりだ。
2度の赤旗遅延のグリッド争いを制したのはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。ルイス・ハミルトンを抑えて今季2度目のポールポジションを獲得した。セカンドロウにはフェラーリのセバスチャン・ベッテルとレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが並んだ。
波乱必至の2019年F1第4戦アゼルバイジャングランプリ決勝レースは、日本時間4月28日(日)21時10分にブラックアウトを迎え、1周6,003mのバクー市街地コースを51周する事で勝敗を決する。