10号車レッドブル・ホンダRB15、2019年F1アゼルバイジャンGP予選にて
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ピエール・ガスリーにアゼルバイジャンGP予選失格処分…燃料流量違反が発覚

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レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは27日に行われたF1第4戦アゼルバイジャンGP予選で15番手を刻んだものの、セッション終了後にテクニカルレギュレーション違反が発覚。失格処分を科され予選結果から除外された。

違反はパワーユニットの燃料流量に関するもので、レーススチュワードは、レッドブル・ホンダ10号車が毎時100kgを超える量の燃料を使用していたと結論づけた。

FIA国際自動車連盟が発行した声明では「スチュワードはテクニカルデリゲートから提出された証拠物件を精査し、チーム代表からの聴取を行った。その結果、10号車がファステストラップを刻んだ際に、燃料流量が100kg/hを超過していた事を確認した」とされている。

これはF1テクニカルレギュレーションの5条1項4に定められている。昨年のアメリカGPでは同様の違反によって、エステバン・オコン(フォース・インディア)が決勝失格処分となり、8位入賞を失う事となった。ガスリーはFP2終了後の計量違反に伴って既にピットレーンスタートが確定しているため、現実的には何らの影響も受けない。

燃料流量違反に伴うゲインがどの程度かは定かでないが、ガスリーは予選Q1でパワーユニットのハイパワーモードを使わずに1分41秒335のトップタイムを記録。チームメイトのマックス・フェルスタッペンに肉薄するタイムを残しているが、本人もこのタイムには驚いており「こんなに良いペースは期待してなかった」と語っている。

とは言え、ガスリーは「クルマの感触は本当に良くて、これほど良い手応えが得られたのは今シーズン初めてっていうレベル」と語り、クルマの状態に高い満足感を示しており、流量違反による心理面への影響を心配する必要はなさそうだ。

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