ポール・リカール・サーキットを走る2台のレッドブルRB14
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雨の決勝を期待するレッドブル「最高速では劣るけど、レースペースは悪くない」

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第8戦F1フランスGP公式予選は、レッドブル・レーシングに堅実なリザルトをもたらした。メルセデスの2台やフェラーリのセバスチャン・ベッテルには太刀打ち出来なかったものの、キミ・ライコネンをノックアウトし4・5番手を確保。ポール・リカールがパワーサーキットである事を思えば上出来と言える。

ダニエル・リカルドはQ3最初のアタックでチームメイトを上回ったものの、最終のランでマックス・フェルスタッペンが自己ベストを更新。0.190秒差でリカルドを退け4番手を手に入れた。レッドブルの2台は耐久性で利のあるスーパーソフトタイヤでレースをスタートする。

F1フランスGP予選を終えて

マックス・フェルスタッペン予選: 4位

フロントのグリップに苦労してたから簡単じゃなかったけど、なんとか4番手につける事ができた。予選ではマシンのポテンシャルを引き出しきれなかったね。一日中雨が降ってくれれば良かったのに、予選前に乾いちゃったし。

メルセデスと比べるとストレート速度で遅れを取ってる。それにマシンバランスも完璧とは言えず、ロングコーナーでもタイムをロスしてた。決勝では状況を見ながらレースをする事になりそうだよ。

レースペースは悪くないと思うけど、ライバルの連中も同じように良さそうだね。ここは皆にとって初めてのサーキットだから、何が起きても不思議じゃない。僕はスーパーソフトでスタートするけど、グリッドが隣のセバスチャン(ベッテル)は、僕よりグリップが高いウルトラソフトだから、スタート直後は少し難しくなりそうだね。でも、僕らのタイヤの方がライフが長いはずだからスティントを引っ張れると思うよ。

未知のサーキットでのレースだから何も参考になるようなデータがなく、分からない事だらけだよ。

ダニエル・リカルド予選: 5位

昨日は2台のマシンでダウンフォースレベルを分けてみたんだ。マックスの方が低ダウンフォースで僕の方が高ダウンフォース。どっちもそんなに大差なかったんだけど、低い方を試してみようって話になって、FP3でそのセッティングにしたんだ。でも、あいにくの天気のせいで試せなかったよ。

試せなかったものは予選では使わない事にしたんだけど、フロントウイングは多めに立てておいたんだ。Q1終盤の時点で最大限にまで立てたんだけど、それでもアンダーステアが酷かった。フリー走行なら色々試せるんだけど、予選ではそうもいかないからストレスが溜まるよね。

明日のレースに関しては自信があるけど、前のマシンと比べると僕らはストレートでちょっと遅いだろうね。でも、雨が降ってくれればチャンスも巡ってくるだろうから、ウエットになると面白いと思うよ。ドライコンディションだとメルセデスに挑戦できるほどの速さはないけど、ウエットだとファンにとってもエキサイティングになるんじゃないかな。


28年ぶりに復活したポール・リカールでポールシッターを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続き、最新仕様のパワーユニットを持ち込んだメルセデス勢が最前列を独占した。第8戦F1フランスGP決勝レースは、日本時間6月24日(日)23時10分からスタート。1周5,842mのポール・リカール・サーキットを53周する事で勝敗を決する。

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