ポール・リカール・サーキットを走行するトロロッソ・ホンダSTR14、F1フランスGPフリー走行2にて
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トロロッソ・ホンダ、高い路温に苦戦「事前予想よりもライバルに若干遅れている」F1フランスGP《初日》

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トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトとアレックス・アルボンが、6月21日(金)に行われたF1第8戦フランスGP初日プラクティスを振り返った。アルボンはトップから2.086秒遅れの13番手、クビアトは同2.317秒遅れの15番手で初日を締め括った。

アルボンとは異なり、クビアトはスペック3エンジンへと換装したため、決勝でのグリッド降格が決まっている。そのため、チームはクビアトに決勝を見据えたプログラムを用意。ラップタイムを追求せずに、最後尾からの巻き返しに向けてマシンの習熟に取り組んだ。

アルボンの13番手がポール・リカール・サーキットでのSTR14のポジションだとすると、予選Q3進出は簡単ではなさそうだ。チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは初日リザルトについて「予想よりも若干悪い」との認識を示し、苦戦した最大の理由として高い路面温度でのタイヤの扱いを挙げた。

FP2は路面温度が50度を超える厳しいコンディションで、二人のドライバーはタイヤのオーバーヒートに手を焼いていた。特に、作動温度領域が低いC4コンパウンド=ソフトタイヤを機能させるのに苦戦。土曜に向けてはセットアップを微調整するに留めるとのことで、何処まで改善できるかが勝負の鍵となる。

FP2で10番手タイムを刻んだハースのケビン・マグヌッセンとアルボンとのギャップは0.234秒。僅かの差がトップ10入りか、Q2敗退かを決する事になりそうだ。

トロロッソ・ホンダ:F1フランスGP初日

アレックス・アルボンFP1: 10位, FP2: 13位

今日はすべてが順調な一日じゃなかった。FP1からFP2にかけて大きく改善させる事が出来たけど、路面温度があまりにも高く、タイヤがどういう状態なのかを理解するのが難しかったんだ。今日得られたデータをよく分析して、予選に向けて何処を改善できるか見つけ出したい。いつものように中団争いはかなりの接戦だから、Q3に進むためには0.1秒でもタイムを縮める事が必要だ。頑張らなきゃね。

ダニール・クビアトFP1: 14位, FP2: 15位

全体として悪くない一日だったし生産的だったと思う。タイヤを理解をするのは簡単じゃなかったけど、それでも多くのことを学べたしね。FP2は全く問題なく走行することができたし、現在のマシンがどういう状態なのかを確認する事ができた。

僕としては決勝に向けた準備に集中的に取り組んだけど、このコンディションでのクルマのパフォーマンスを調べるために、何度かショートランも行った。チームとして必要なことは概ねカバーできたから、あとは、更にクルマを改善させるためには何が必要かを見つけ出して理解する必要がある。


初日をトップで締め括ったのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。2番手ルイス・ハミルトンを0.424秒差で退けた。3番手には0.649秒遅れでフェラーリのシャルル・ルクレールが続く結果となった。

F1フランスグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間6月22日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってポール・リカール・サーキットで開催される。

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