FIA、ヘルムート・マルコに警告…ペレスに対する差別的発言で
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セルジオ・ペレスに対する差別的発言を受けF1統括団体の国際自動車連盟(FIA)は、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコに書面による警告を発した。
僚友マックス・フェルスタッペンを相手に一貫性を欠くペレスについてマルコは、その一因を民族性に求めてSNS上で非難を浴び、「ServusTV」を通じて公に謝罪すると共に、ペレスに対しても直接陳謝した。
ペレス本人は、個人的な関係を通して人柄を知っているため差別の意図があったとは考えておらず「一切腹を立ててはいない」として謝罪を受け入れたが、F1における多様性推進の旗振り役とでも言うべきルイス・ハミルトン(メルセデス)は、レッドブルやF1、FIAが十分な説明責任を果たしていないと仄めかした。
FIAの広報担当によるとマルコは「書面による警告」を受け、「FIAの倫理規定に沿ったモータースポーツ界の公人としての責任を再認識」するよう釘を刺された。
本件に関して公式の声明がないとしてレッドブルは同じく非難の的となっているが、マルコの発言についてクリスチャン・ホーナー代表は「適切ではなかった」認めつつも、御年80歳のレッドブル・レーシング社の取締役であるマルコは、管理責任の対象となる同社の「従業員ではない」として、声明を発表しないというチームの決定を擁護した。