FIA、2025年以降のF1タイヤメーカー入札を開始…要件に「崖」
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国際自動車連盟(FIA)は第2戦サウジアラビアGPを経て3月20日(月)、2025年からの3シーズンに渡るF1世界選手権の独占的タイヤ供給契約に関する入札を開始した。
ブリジストンの撤退を経て、F1では2011年以降、イタリアのタイヤメーカー、ピレリが単独供給を続けているが、現行契約は2024年末に満了を迎える。
本入札は2025年、2026年、そして2027年の3シーズンを対象としたもので、F1だけでなくFIA-F2選手権とF3選手権の独占供給が含まれる。
ただ3シーズン中に特に何も問題がなければ、この新たな契約はFIAの「絶対的裁量」によって2028年シーズンにまで延長される。
寸法は2022年に導入された18インチ(前:305/720-18、後:405/720-18)であり、技術的な詳細は現行仕様と似通っているが、現時点では確定事項ではないものの、入札メーカーはタイヤウォーマーの禁止を念頭に置く必要がある。
デグラデーションに関しては、いずれのコンパウンドも「殆どない」ようにしなければならないが、その一方で摩耗がある一定に達した時点で「崖」、つまり一気にパフォーマンスが低下するよう設計しなければならないとされている。
また、ハード、ミディアム、ソフトの各コンパウンドに関しては明確なターゲットタイムが指定されている。
2018年の前回の入札では、韓国のタイヤメーカー、ハンコックが入札に参加したものの、結局ピレリが独占的立場を継続する事となった。
入札期限は2023年5月15日で、基準を満たした「承認入札者」は1ヶ月後の6月16日に決定される。