FIA国際自連、F1スーパーライセンスのポイント制度を変更。トヨタ・レーシングシリーズが新たに追加

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FIA国際自動車連盟は22日、F1参戦の要件であるスーパーライセンスのポイントシステムを一部分変更。ニュージーランドで開催されているトヨタ・レーシングシリーズ(Toyota Racing Series)が新たに加わった。

追加されたのは、今年アメリカとアジアの2つ地域で開催される新シリーズ「F3地域選手権」と、トヨタ・レーシングシリーズの2つ。ライセンスポイントの獲得が可能なシリーズは32から34へと増加した。

トヨタ・レーシング・シリーズは、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーや、ウィリアムズのランス・ストロール、昨年までスクーデリア・トロロッソに在籍していたダニール・クビアトら、多くのF1ドライバーを輩出してきた。

ポイント配分に変更があったのはIMSAのプロトタイプクラス。ポイント量が大きく増加し日本のSUPER GTより上位に位置する事となった。また、FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)統廃合に伴い、新設されたFIAワールドツーリングカーカップ(WTCR)がWTCCのポイントを引き継いだ。

F1参戦を目指すドライバーは、3年の間に計40のスーパーライセンス・ポイントを獲得しなければならない。現在F1に最も近い場所にいる日本人ドライバーは、牧野任祐(20歳)と福住仁嶺(21歳)そして松下信治(24歳)の3名。牧野と福住は今年、最も多くのポイントが得られるF1直下のFIA F2選手権への参戦が決まっている。

2018年 スーパーライセンスポイント表

シリーズ 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
FIA F2 40 40 40 30 20 10 8 6 4 3
GP2 40 40 30 20 10 8 6 4 3 2
IndyCar 40 30 20 10 8 6 4 3 2 1
欧州F3 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
フォーミュラE 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
WEC LMP1 30 24 20 16 12 10 8 6 4 2
GP3 25 20 15 10 8 6 4 3 2 1
フォーミュラ・ルノー3.5 20 15 10 8 6 4 3 2 1 0
スーパーフォーミュラ 20 15 10 8 6 4 3 2 1 0
WEC LMP2 20 16 12 10 8 6 4 2 0 0
IMSA プロトタイプ 17 14 10 8 6 4 2 1 0 0
F3地域選手権 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
WTCR 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
DTM 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
SUPER GT 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
NASCAR 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
Indy Light 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
v8スーパーカー 13 11 9 6 4 3 2 1 0 0
FIA フォーミュラ4 12 10 7 5 3 2 1 0 0 0
Asian/ELMS プロトタイプ 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
WEC LMGT-Pro 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
WEC LMGT-Am 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
IMSA GTLM 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
各国F3 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
フォーミュラ・ルノー 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
フォーミュラ・マツダ 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
各国NASCAR 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
トヨタ・レーシング・シリーズ 7 5 3 2 1 0 0 0 0 0
GT3 6 4 2 0 0 0 0 0 0 0
フォーミュラ・アカデミー 5 4 3 2 1 0 0 0 0 0
CIK-FIA シニア 4 3 2 1 0 0 0 0 0 0
CIK-FIA コンチネンタル・シニア 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
CIK-FIA ジュニア 3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
CIK-FIA コンチネンタル・ジュニア 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0

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