シャルル・ルクレール、マッティア・ビノット、カルロス・サインツ、スクーデリア・フェラーリの2021年F1体制発表会にて2021年2月26日
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

大トリ遂に!フェラーリF1、2021年「SF21」を本日夜公開…新車発表を無料ライブ配信

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スクーデリア・フェラーリは3月10日(水)中央ヨーロッパ時間時間14時、日本時間22時より2021年シーズンのF1世界選手権に投入する新車「SF211」のプレゼンテーションイベントを開催する。

跳馬は今年、従来とは異なりチーム体制発表と新車のプレゼンテーションイベントを別の日に行う事を選択した。体制発表は先月26日に終えており、後は表彰台争い復帰に向けてマラネロが開発したニューマシンのお披露目を残すのみ。ライバル9チームは既に発表を終えている。

続報:緑?フェラーリ「SF21」正式発表

プレゼンテーションイベントはオンライン上で行われ、公式サイト内のスペシャルページ(sf21.ferrari.com)で日本時間22時より無料ライブ配信される。

詳細は正式発表を待つほかないが、今季「SF21」は従来の赤色に加えて彩度の低い「ブルゴーニュ・レッド」が配され、タイトルスポンサーの「Mission Winnow」のグラフィックは黒になるものと予想されている。

また、レギュレーションで規定された2つの開発トークンに関してはギアボックスとリアサスペンションの再設計に費やされたものと見られており、冷却システムにも変更が加えられたと噂されている。

最古のF1チームとして知られるスクーデリアは昨年、1000戦目を記念してネーミングした「SF1000」に空力的欠陥があった事に加えて、パワーユニット不正疑惑に端を発する2019年末のFIA技術指令書を経てパワーが激減。ハースとアルファロメオを含む跳馬製PUを搭載する全てのチームが軒並み前年を大きく下回るパフォーマンスに甘んじた。

チャンピオンシップ6位という過去40年の中での最低成績に終わった屈辱のシーズンを背に、チームは今年セバスチャン・ベッテルに代えてカルロス・サインツを起用した。シャルル・ルクレールと新加入のスペイン人ドライバーは、僅か3度の表彰台獲得に終わった2020年シーズンを過去のものとすべく、新シーズンに向けて準備を重ねている。

復活の期待寄せられる「SF21」についてチーム代表のマッティア・ビノットは「パワーユニットの改善、そして、空気抵抗を減らすべく車体側のエアロダイナミクスの両方に多くの時間を割いてきた」として、昨季型「SF1000」が抱えていた主な課題を克服したはずとの認識を示している。

なお年明け以降は、スイスの高級時計メーカー「リシャール・ミル」や、スペインのビールブランド「エストレージャ・ガリシア0,0」、渋谷に本社を構える「レディオブック」、そしてイタリアが誇る高級ファッションブランド「ジョルジオ・アルマーニ」など、数々の企業とのスポンサーシップを相次いで発表。勢いを感じさせている。