イタリア・マラネッロにあるスクーデリア・フェラーリのファクトリー
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリ、キャデラックF1にパワーユニットを供給 ― 2026年からの複数年契約を発表

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スクーデリア・フェラーリは2024年12月10日(イタリア現地時間)、2026年からのF1参戦を目指すキャデラックF1チームを運営するTWGグローバルおよびゼネラル・モーターズ(GM)と、F1パワーユニット(PU)およびギアボックスの供給に関する複数年契約を締結したと発表した。

キャデラックF1チームは、「アンドレッティ・フォーミュラ・レーシングLLC」として国際自動車連盟(FIA)に登録されているが、2026年からのF1参戦計画は現在のところ「基本合意」にとどまっており、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)による正式承認が必要とされている。

フェラーリは声明の中で、この契約が効力を持つ条件として、キャデラックF1チームのF1参戦がFIAおよびFOMによって正式に承認される必要があることを明言した。

GMは2028年から独自のF1パワーユニットを供給する計画を掲げており、現在、その開発を進めている。それまでの期間、つまり少なくとも2026年と2027年はフェラーリがパワーユニットを供給し、GMの参入準備を支える形となる。

1978年のF1ワールドチャンピオンであるマリオ・アンドレッティは、キャデラックF1チームの取締役として、自身のキャリアで深い関わりを持ったフェラーリとの絆を再び強めることになる。

マリオ・アンドレッティは、F1キャリア10戦目となる1971年の南アフリカGPでフェラーリ312Bをドライブ。ジャッキー・スチュワートとのバトルを制し、自身初のF1優勝を果たした。その後は、ロータスやアルファロメオなど複数のチームを渡り歩いたが、フェラーリのドライバーとして1982年のラスベガスGPに参戦し、F1キャリアの最後を締め括った。