キャデラックF1、元マルシャのグレアム・ロードンをチーム代表に任命
ゼネラル・モーターズ(GM)とTWGグローバルは2024年12月5日、2026年からFIA-F1世界選手権に参戦するキャデラックF1チームのチーム代表にグレアム・ロードンを任命したと発表した。
59歳のイギリス人実業家は、2010年から2015年にかけて「ヴァージン」そして「マルシャ」「マノー・マルシャ」の名でF1に参戦していたチームの最高経営責任者(CEO)を務め、チームの運営を指揮したほか、マノー・モータースポーツのFIA世界耐久選手権(WEC)プログラムを監督した実績もある。
ここ2年はキャデラックF1の基盤となったアンドレッティのF1プロジェクトのアドバイザーを務めており、2024年シーズン限りでザウバーのシートを失った周冠宇のマネージャーとしても知られる。
ロードンは就任に際して、「この新しくエキサイティングなチームのチームプリンシパルに任命され、本当に光栄だ。この機会を与えてくれた関係者に感謝したい」とコメントした。
「F1は世界最高のチームスポーツだと信じている。そしてチームは人々によって成り立っている。このチームにはレースに対する真の情熱と決意、さらに、必要な経験と専門知識が備わっている」
GMのF1参戦計画は2023年1月に発表され、国際自動車連盟(FIA)の審査プロセスを経て、先月、F1の商業権を管理するフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)から承認を受けたばかりだ。
現在、マシン開発に関わる作業は、インディアナ州フィッシャーズ、ミシガン州ウォーレン、そしてノースカロライナ州シャーロットの米国国内3カ所の拠点に加え、イギリス・シルバーストンの拠点で進められている。
2026年の参戦に向けた準備が1年余りとなる中、ロードンは「目の前の課題を過小評価するつもりはないし、競争相手に対しても最大限の敬意を払っている」と述べ、この挑戦の難しさを強調した 。