フェラーリ、F1フランスGPで「Mission Winnow」を撤去か…消える蛍光グリーン
スクーデリア・フェラーリは6月18日~20日にポール・リカール・サーキットで開催される第7戦フランスGPで「Mission Winnow(ミッション・ウィノウ)」関連のロゴを完全に撤去するようだ。
跳馬は2019年のF1日本GPより、長年のスポンサーであるフィリップモリス・インターナショナル(PMI)が新たに立ち上げた「Mission Winnow」プロジェクトのサポートを開始。マシンやレーシングスーツ等に同プロジェクトのロゴを掲載してきた。
欧州連合(EU)や世界保健機構(WHO)は加盟国に対してタバコ広告の禁止を定めており、F1もこれに沿う形で喫煙関連の広告掲載を制限している。「Mission Winnow」はこうした状況下においてもブランディングを継続できるようPMIが作り出した隠れ蓑と考えられている。
ただし各国の当局が「Mission Winnow」をどう判断するかは個別の問題であり、フェラーリはこれまでにも度々、特定国でのグランプリでロゴを完全に削除し、チーム名から「Mission Winnow」を取り外してきた。
フェラーリが13日に公開したフランスGP用のグラフィックに掲載されたSF21は、前戦アゼルバイジャンGPまでとは異なり、エンジンカバーに配置された蛍光グリーンのものを含む「Mission Winnow」関連の全てのロゴが撤去されている。
また、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツが着用するレーシングスーツからも、左胸と腹部のロゴが取り外されているのが確認できる。
更に国際自動車連盟(FIA)のエントリーリストを確認したところ、エントリー名が「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ」から「スクーデリア・フェラーリ」へと6月11日に変更されている事を確認した。よってフランスGPでのブランディングの変更はほぼ確実と見られる。
フランスはタバコ規制の厳しい国として知られ、フェラーリは前回大会の2019年の際にもロゴを撤去してエントリー名を変更。マシンからロゴを撤去している。