F1:メルセデスの”F2発言”は「無意味」一蹴するフェラーリとレッドブル
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競争力の差に触れてメルセデスのトト・ウォルフ代表が、レッドブルを除く9チームはF2のようだと発言した事を受け、フェラーリのフェラーリのフレデリック・バスール代表とレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は無意味だなどとして一蹴した。
第12戦ハンガリーGPではマックス・フェルスタッペンが2位ランド・ノリス(マクラーレン)に33.731秒もの圧倒的大差をつけ7連勝を飾った。レッドブルは史上最多連勝記録を12に更新し、コンストラクターズ選手権では2位メルセデスにダブルスコアの452ポイントに伸ばした。
メルセデスはルイス・ハミルトンが予選でポールポジションを獲得したものの、1周目のターン3までにフェルスタッペンとマクラーレン勢にオーバーテイクを許し、燃料が軽くなった終盤は印象的な速さを見せたものの、結果は4位と奮わなかった。
ウォルフはレース序盤にもっとプッシュしていれば2位を確保できる可能性があったと考えているが、同時に「我々はF2集団の中で速かったが、F1マシンは34秒差で勝利した」と述べ、レッドブルとそれ以外のチームとのパフォーマンス差を、F1マシンと下位カテゴリーのF2マシンとのギャップに例えた。
伊「Formula.uno」によると、この発言についてバスールは「彼にF2マシンを与えれば彼も分かるだろう」と笑い、「今はレッドブルが先頭に立っているが、感覚としては数年前にメルセデスがトップにいた時とおそらく同じだ」と続けた。
「我々にとって重要なのは自分達自身に集中し、最善を尽くして過ちを最小限に抑え、より良い仕事をすることだ。このような発言は無意味だと思う」
ホーナーもバスールと同じ様に建設的な例えとは考えておらず、F1における成功は単にクルマのパフォーマンスだけでなく、あらゆる細部の積み重ねによって成し遂げられるものだと主張した。
蘭「RacingNews365」によるとホーナーは「チームの仕事はその細部が全てだ」と述べ、「我々は隅々に至るまであらゆる手段を尽くしている。戦略もピットストップもそうだ。クルーは1.9秒でチェコ(ペレス)のタイヤ交換を終わらせた。マックスの時も本当に素早い作業だった」と続けた。
「チーム全体が本当に高いレベルで機能している。F1に銀の弾丸(困難な問題を一撃で解決する解決策の意)は存在しない。この手の結果はいつだって、様々要因が噛み合わさって成し遂げられるものなんだ」