レッドブルの12連勝およびマックス・フェルスタッペンの勝利、セルジオ・ペレスの3位を称える表彰台に置かれたピットボード、2023年7月23日(日)F1ハンガリーGP(ハンガロリンク)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルF1「脱帽だ!」ホンダに賛辞…35年を経て再び史上最多連勝記録を更新

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マクラーレンが35年間に渡って保持していたF1史上最多連勝記録を塗り替えた事を受けレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、チームと事実上のエンジンサプライヤーであるホンダに賛辞を贈った。

35年の時を経て2023年のF1ハンガリーGPでは史上最多連勝記録が更新された。マックス・フェルスタッペンは予選2番手ながらも、2周目以降の全てのラップをリードした挙げ句にファステストラップを記録。後続に33.731秒もの大差をつけトップチェッカーを受けた。

ハンガロリンクの表彰台に立つ2位のランド・ノリス(マクラーレン)、レッドブルの車両エンジニアリング責任者ポール・モナハン、優勝者のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位のセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年7月23日(日) F1ハンガリーGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

ハンガロリンクの表彰台に立つ2位のランド・ノリス(マクラーレン)、レッドブルの車両エンジニアリング責任者ポール・モナハン、優勝者のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位のセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年7月23日(日) F1ハンガリーGP決勝レース

これによりレッドブルは昨年の最終アブダビGPから続く連勝記録を12に伸ばし、アイルトン・セナとアラン・プロストが16戦中15勝を挙げた1988年のマクラーレンMP4/4が保持していた11連勝を塗り替えた。

レッドブルの2023年型マシン「RB19」のエンジンは自社開発部門、レッドブル・パワートレインズ製を名乗っているが、中身は栃木県のHRD-Sakuraで製造されているホンダ製で、MP4/4に搭載されていたのもホンダエンジンだった。

35年前のマクラーレン・ホンダの歴史的偉業を目にしていたホーナーにとって、この記録が持つ重みは明らかだった。

独「Motorsport-Magazine」によるとホーナーは「アイルトン・セナとアラン・プロストを擁する偉大なマクラーレン・チームの記録から35年が経った。ロン・デニスの指揮の下、彼らは多くを成し遂げた。私はその様子を子供の頃に見ていた」と語った。

「我々はこれに並んだというだけでなく、超えてみせた。これはチームとしての驚異的な成果だ。競争相手のレベルの高さを思えば尚更で、決定的な貢献を果たしてくれた各部門を含めたチーム全体を本当に誇らしく思う」

「ホンダにも祝福の言葉を贈らなければならない。なぜなら彼らは、35年を経て2度に渡ってそれを成し遂げたのだから。この偉大な結果に対するホンダの貢献に触れないわけにはいかない。脱帽だ」

マックス・フェルスタッペンによりチーム12連勝を祝うレッドブルのエンジニアリング責任者を務めるポール・モナハン、ヘルムート・マルコ、クリスチャン・ホーナー代表、2023年7月23日(日)F1ハンガリーGP(ハンガロリンク)Courtesy Of Red Bull Content Pool

マックス・フェルスタッペンによりチーム12連勝を祝うレッドブルのエンジニアリング責任者を務めるポール・モナハン、ヘルムート・マルコ、クリスチャン・ホーナー代表、2023年7月23日(日)F1ハンガリーGP(ハンガロリンク)

この日はフェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレスも3位表彰台に上がった。英国ミルトン・キーンズのチームは創設からの15年での通算勝利数を103回、表彰台獲得回数を251に伸ばしたが、この点においては57年の歴史を持つマクラーレンには遠く及ばない。ウォーキングのチームは183勝、495表彰台を誇る。

ハンガリーGPは全22戦で争われる2023年シーズンの第11戦だった。レッドブルは今季これまでのグランプリと2度のスプリントの全てで勝利を収めており、今週末に控える次戦ベルギーGPはフェルスタッペンが昨年、14番手からの逆転という支配的な強さで制したスパ・フランコルシャンで行われる。

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