
4位に終わったポールのハミルトン「そんな事は問題じゃない」1周目の後退劇
104回目のポールポジションを勝利に繋げる事ができなかったF1ハンガリーGPを経てルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ポールから一気に4番手にまで後退した1周目の出来事は「問題じゃない」と語った。
前日の予選で2年ぶりのポールポジションを獲得したものの、決勝では1周目のターン1でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に、ターン2でランド・ノリス(マクラーレン)に、そしてターン3でそのチームメイトのオスカー・ピアストリにオーバーテイクを許した。
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
2年ぶりのポールポジション獲得を経てファンの声援に応えるルイス・ハミルトン(メルセデス)、2023年7月22日F1ハンガリーGP予選
70周のレースの57周目に何とかピアストリを攻略する事ができたもののの、9番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)を抑える事はできず、4位でチェッカーフラッグを受けた。
1周目の後退についてハミルトンは「最初の蹴り出しは過去最悪ってわけじゃなかった」としつつも、ホイールスピンによって失速した事が響いたと説明した。
「他のクルマと比べると良くはなかった。はらんでしまったし、マクラーレンの2台にも抜かれてしまった」
ただその一方で「結局のところ、そんな事は問題じゃないんだ。僕にはあの連中についていけるだけのペースがなかった」と述べ、目を向けるべきはレッドブルとマクラーレンよりペースが劣っていた点だと主張した。
「最初のスティントではクルマのバランスが良くなくて、アンダーステアやスナップオーバーステアが多く、コーナリング中のバランスにも問題があった」
とは言え最終スティントではペレスとのギャップを詰めていく場面も見られた。
「スティントを経るにつれてドライブしやすくなっていってね。最終スティントは遥かに良くなっていた。最初から終盤のペースで走れていたら、もっと良い1日を過ごせただろうね」とハミルトンは語る。
「とは言え、今週末をポジティブに捉えたい。ポールポジションを獲得できたのはチームの素晴らしい努力の賜物だった。レッドブルを打ち負かすためにはまだやるべきことがたくさんあるけど、僕らはプッシュし続ける」
チーム代表を務めるトト・ウォルフは日曜のレースでのW14は「2番目に速いクルマだったと思う」と述べ、エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「もっと上手くやれていれば2位になれたかもしれない」と語った。
7月23日(日)にハンガロリンクで行われた2023年F1第12戦ハンガリーGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番グリッドからの逆転勝利を飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位表彰台にセルジオ・ペレス(レッドブル)が滑り込む結果となった。
スパ・フランコルシャンを舞台とする次戦ベルギーGPは7月28日のフリー走行1で幕を開ける。