夕暮れ時のヤス・マリーナ・サーキットを走るフェラーリのシャルル・ルクレール、2019年F1アブダビGPにて
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フェラーリ、燃料の不正確な申告で600万円の罰金…ルクレールの表彰台が確定 / F1アブダビGP

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F1アブダビGPのレーススチュワードは1日(日)に行われた決勝レースを終えて、搭載燃料量に関して不正確な申告をしたとして、スクーデリア・フェラーリに50,000ユーロ、日本円にして約603万3,265円の罰金を科す裁定を下した。

スタート直前、シャルル・ルクレールの乗る26号車SF90に搭載されていた燃料量が、チーム側から申告された数値と「著しく異なっている」事が明らかとなり、FIAのテクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーがスチュワードに対して「技術指令書に準拠していない」事を報告。レース後に調査が行われた。

問題とされた技術指令書では、チームに側に対して、グリッドに付くまでのラップ、フォーメーションラップ、レース、そしてレース後のインラップと、日曜日に必要とされる全燃料量を報告する事を義務付けており、テクニカル・デリゲートは必要に応じて、実際にタンク内に収められている燃料量を確認する権限が与えられている。

スチュワードはレース終了後、フェラーリが申告した燃料量と、ジョー・バウアーの測定によって計測された燃料量との間に、4.88kgの違いがある事を明らかにすると共に、フェラーリに対して5万ユーロの罰金を科したと発表した。

レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表はレース前に「テクニカルレギュレーションは白黒の世界。こういったケースでは合法か違法かの2択だ」と述べ、ルクレールは失格だとの考えを示していたが、スチュワードは罰金のみの処分に留めた。

3番グリッドからスタートしたシャルル・ルクレールは、前を行くルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンには太刀打ちできず、3位でフィニッシュラインを駆け抜けた。スチュワードの裁定が罰金に留まったことで、ルクレールの3位が確定した。

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