フェラーリ、F1オランダGPのFP1でロバート・シュワルツマンを起用…サインツに代えて
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スクーデリア・フェラーリはサマーブレイク明けの初戦、8月25~27日のF1第14戦オランダGPのFP1でカルロス・サインツに代えてロバート・シュワルツマンを起用する。
国際自動車連盟(FIA)は若手ドライバーのテスト機会拡大を目的に、グリッド上のすべてのチームに対してグランプリ出走2戦以下のドライバーを年に最低2回、金曜フリー走行で起用する事を義務付けている。
レギュラードライバーにルーキーを起用したアルファタウリ(ニック・デ・フリース)、マクラーレン(オスカー・ピアストリ)、ウィリアムズ(ローガン・サージェント)は自動的に要件を一つ消化しており、フェラーリはザントフォールトでこれら3チームに続く事になる。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を経てシュワルツマンは、ライセンスをロシアからイスラエルへと変更。昨年はオースティンで行われたアメリカGPとヤス・マリーナでのアブダビGPでF1-75をドライブしているが、今季はまだSF-23を走らせた事がない。
「シミュレータでの開発を経てSF-23をドライブできる事になって本当に嬉しい」とシュワルツマンは語る。
「最後にF1マシンをドライブしてからかなり時間が経っていたから、感覚を取り戻すためにサマーブレイク前に半日に渡ってテストに取り組んだ」
「今年のマシンとは大きく異なり、13インチタイヤを履いたSF21(注:2021年型マシン)だったけど、ザントフォールトでのフリー走行に向けた準備としては大いに役立った」
シュワルツマンが最後にザントフォールトをドライブしたのはF1カレンダー復帰以前の2018年欧州F3選手権で、18度ものバンクがあるターン3とターン14を含め、当時と比べてレイアウトは大きく変わっている。
「シミュレーターでドライブしてみたけど、キツいバンクのあるコーナーがあったり、取れるラインが広範に及んでいたりと、かなり要求が厳しい印象だ。様々な面で限界まで追い込まれるクルマにとっても、かなりタフだと思う」とシュワルツマンは語った。
フェラーリはアカデミドライバーとしてアルトゥール・ルクレールとオリバー・ベアマンを抱えているが、FIA-F2選手権に集中させるべく今季は2回ともシュワルツマンにSF-23のステアリングを握らせる計画で、最終アブダビGPではシャルル・ルクレールに代わり金曜プラクティスに参加する見通しだ。