笑みを浮かべながら腕を組みポール・リカール・サーキットに立つフェルナンド・アロンソcopyright Mclaren

マクラーレン、フェルナンド・アロンソに株式を売却?その思惑とは?

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今季限りでF1からの現役引退を発表したフェルナンド・アロンソが、マクラーレン・グループの株式を取得してチームオーナーになる可能性が浮上した。アロンソの母国スペインのSoyMotorが28日に報じた内容によると、2019年1月に英バーミンガムで開催される世界最速のモータースポーツショー「Autosport Motor Show」で公式に発表される見通しだという。

マクラーレンはホンダとの提携解消に伴い、年間150億円以上の損失が発生しキャッシュフローが悪化。資金集めのために今年5月、カナダ人の富豪マイケル・ラティフィに2億ポンド、日本円にして約279億円分の普通株式を売却している。

アロンソがどの程度の株式を購入するのかは不明だが、前述のスペインメディアはマイケル・ラティフィが購入したのと同額程度になるとみている。マクラーレンは現在、バーレーンの政府系ファンドであるマムタラカトが発行済株式の過半数を所有。サウジアラビア人の大富豪であるマンスール・オジェとマイケル・ラティフィがこれに続いている。

アロンソは今年、自身が立ち上げたファッションブランド「KIMOA」のロゴをマクラーレンのF1マシンに掲載。自身の給与の減額と引き換えに、スポンサー費用の免除を提案されたものとみられている。この背景には、財務状況の悪化に伴って、グリッド上でトップ5に入るほど高額とされるアロンソの給与を抑えたいマクラーレン側の思惑が透けて見える。

マクラーレンでのF1の職務を失う以上、アロンソが来年も引き続きKIMOAのプロモーションを行うためには何らかの対価を支払う必要がある。マクラーレン首脳陣がこれをきっかけとして、株の購入を提案したとしても何ら不思議はない。

株式の売却によってマクラーレンが得るのは資金だけではない。アロンソをチームの共同オーナーにすることで、今後永劫的にフェルナンド・アロンソという世界最高レベルの広告塔をチームに縛りつける事が可能になる。

むしろ、資金ではなくこちらが本命だろう。アロンソがいる限り、たとえ成績が悪くとも一定程度ブランド力を維持できることに加えて、何よりメディア露出が増えるため、新規のスポンサー獲得のための営業材料と高単価を担保する事が可能になる。

報じられた12月28日は「El Día de los santos Inocentes」の日。スペイン語圏の国々にある風習のひとつで、悪ふざけを楽しむ習慣がある。