岩佐歩夢、参戦初年にしてF2初優勝「悔しさが募る中、ようやく勝てて最高の気分!」後続に大差の見事なレース
岩佐歩夢(DAMS)が念願のFIA-F2選手権でのキャリア初優勝を飾った。F1フランスGPのサポートレースとして開催された7月24日(日)のフィーチャーレースでトップチェッカーを受け、表彰台セレモニーに君が代が流れた。
大阪府出身の20歳はホンダとレッドブル双方の若手育成支援を受け、今季よりF1の登竜門足るF2にステップアップ。カタロニア・サーキットとシルバーストンで2位表彰台に上がるも、なかなか優勝には手が届かずフラストレーションを募らせていた。
岩佐歩夢は最前列2番グリッドからスタートすると、4番手グリッドから一気に首位に躍り出たアルピーヌ育成のジャック・ドゥーハンをターン8のアウト側から攻略。オープニングラップで早くもリードを奪った。
その後も好ペースを刻み、全車ピットインを終えた20周目には後続に4秒の大差をつける独走状態に持ち込み、最終的にはザウバー育成のテオ・プルシェール(ARTグランプリ)に8秒以上の差をつけ、F2ルーキーイヤーにして初優勝を飾った。12番手スタートの佐藤万璃音(ビルトゥジ・レーシング)はリタイヤに終わった。
この結果、岩佐歩夢は25ポイントを加算。総獲得ポイントを72点に伸ばし、ランキング9位に浮上した。
リバースグリッドのスプリントレースではなく本戦のフィーチャーレースの制覇という堂々の結果を残した岩佐歩夢は「最高の気分です」と喜びを語った。
「シルバーストンではもう少し勝てるところまでいきましたが、あれはスプリントレースでした。今回はフィーチャーレースなので、本当に大きな成果を上げる事ができました」
「今シーズンはこれまで、速さを発揮しながらも優勝に手が届かず、フィーチャーレースでもなかなか結果を残せていませんでしたので、少しフラストレーションが溜まっていたのですが、遂に勝つことができました。本当に、本当に嬉しいです」
ハンガロリンクで開催される次戦ブダペストが控えるのは1週間後の7月29〜31日。この勢いを繋げられるだろうか?
「ハンガロリンクは僕に合っているような気がしています。テクニカルなコースが好きなんです」
「それにF3時代には優勝したこともあります。ただ去年は2位だったので、今年はコース上で優勝を獲りにいきたいですね」