F2ドライバーのアンソニー・ユベール
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アンソニー・ユベールが死去、FIA-F2選手権ベルギーでのクラッシュで

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FIA国際自動車連盟は、8月31日に開催されたFIA-F2選手権ベルギー大会のレース1で発生したクラッシュによって、BWTアーデンのアンソニー・ユベール(Anthoine Hubert)が死去したと発表した。22歳だった。

スパ・フランコルシャンで開催されたレース1では、2周目に高速のオー・ルージュ(ターン2~4)で大クラッシュが発生。即座に赤旗となりレースは中止された。詳しい事故の状況は分かっていないもの、アルファロメオF1の育成ドライバーであるファン・マヌエル・コレア(チャロウズ)とユベールが事故に巻き込まれ、ユベールのマシンは原型を留めないほどに破壊された。

フランス出身のユベールは、1996年9月22日に仏リヨンで生まれ、フォーミュラ・ルノー・シリーズを経て、2017年にGP3シリーズに参戦。チャンピオン獲得と共に、2018年にルノースポーツアカデミーの育成プログラムに加わった。今季はBWTアーデンからF2に参戦。ルーキーながらも2勝を挙げ、チャンピオンシップ8位につけていた。

事故は現地17時7分に発生。ユベールの死亡は現地18時35分に確認された。コレアは地元CHU Liège病院へと搬送され、軽度の脊椎損傷と下肢骨折の手術を受けた後、集中治療室へ。安定した状態にあることが確認された。同じく事故に巻き込まれたジュリアーノ・アレジは、メディカルセンターでの検査にパス。無事が確認された。

FIAはイベント主催者及び関係当局への協力を申し出て、本インシデントに関する調査を開始した事を明らかにしている。

F2主催者はユベールの事故死を受けて声明を発表。関係者への追悼の意を表すと共に、1日(日)午前に行われる予定であったレース2の開催を中止すると発表した。

(衝撃的なシーンが含まれますので、下記動画の閲覧はユーザー自身の判断で自己責任にて再生下さい)

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