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F1、メキシコGPの全セッションをTwitchで無料ライブ配信

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フォーミュラ1は新たな試みとして、Twitchと提携し、エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される第18戦メキシコGPの全てのセッションを無料ライブ配信する。

Twitch(ツイッチ)は、Amazonが提供しているライブストリーミング配信サービス。主にゲームプレイの配信が多く、一日の平均訪問者数は1500万人、毎月平均して300万人以上のユーザーが映像を配信する巨大プラットフォームだ。

両者の関係は深い。F1はAmazonga提供するAWSとテクニカルパートナーシップを組み、国際映像のレイヤーとして、レース予測やタイヤ磨耗状況などをリアルタイムで分析する「F1 Insights」を提供している。もはやAWSなしのF1は考えられない。

メキシコでの決勝・予選・フリー走行の全てのセッションは、TwitchのWebサイト及びアプリを介してライブ配信される。ただし今回の契約では、ドイツ、スイス、ルクセンブルク、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンのヨーロッパ6カ国限定での配信となる。契約はメキシコGPの1戦限りだが、今回の成否如何で、今後他の地域のグランプリでも同じような試みが行われる可能性はありそうだ。

F1の発表によると、Twitchでの配信はTV版とは異なる”仕掛け”が施され、膨大なフォロワーを持つインフルエンサーを起用して同時ストリーミングを行うと共に、”インタラクティブなゲーム性”が付与されるのだという。実際に映像を見てみない事にはイマイチ理解しかねるが、従来は”レーシング”という単一のコンテキストとして消費されていたF1に、様々な文脈と視聴のフックを取り付けようとする試みと言えそうだ。

気になるのはマネタイズだ。F1は、収益の柱はあくまでも有料テレビ放送だとしているが、Twitchがこれの足がかりになるとは考えにくい。Twitchでの配信はTwitch内で完結させ、その中で収益を上げる事を目指しているものと推測される。Twitchには「スポンサー」や「ビッツ」などの収益化手段が用意されている。

願わくば、時差的に都合の良いヨーロッパ圏あるいはアジア圏でのグランプリの際に、日本国内での配信が行われる事を期待したいが、残念ながら、今回のメキシコGPはフジテレビNEXTとDAZNでのみの中継となる。

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