2018年F1モナコGPスタート直後のホームストレート
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F1無料配信:160馬力喪失の苦境、2年越しで雪辱晴らしたリカルド…2018年F1モナコGP

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F1は、当時レッドブル・レーシングに所属していたダニエル・リカルドが悲願のモナコウィナーに輝いた2018年シーズンの第6戦モナコGPの決勝レースを、5月23日(土)協定世界時14時、日本時間23時から公式サイトやFacebook、YouTubeチャンネルを通して無料でストリーミング配信する。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響でレース開催中止を強いられる中、F1は世界中のモータースポーツファンに向けて70年の歴史の中でも特に名勝負と高く評価されるレースを無料配信している。今回は愉快なオージーが2年越しで笑顔を取り戻した2018年のモンテカルロ市街地コースでのレースだ。

2018年のF1モナコGPで悲願の優勝を成し遂げたレッドブル・レーシングのダニエル・リカルド
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如何なる時も笑みを絶やさないリカルドだが、2016年のモナコでチェッカーが振られた時、その顔には強い憤りと深い失望が混在していた。時に表彰台の上でシューイを振り回す陽気な彼の姿はなかった。何故か?チームはピットストップで致命的なミスを冒し、リカルドは確実視された勝利を失った。

あれから2年。モンテカルロ入りした時点でのチャンピオンシップは、ルイス・ハミルトン(Mercedes)とセバスチャン・ベッテル(Ferrari)が首位争いを演じ、バルテリ・ボッタス(Mercedes)、キミ・ライコネン(Ferrari)、リカルドがセカンドグループを形成していた。

レッドブルRB14は狭くうねるようなモナコの要求に完璧にフィットしていた。リカルドは愛機を駆り予選Q1とQ2をトップで通過し見事ポールポジションを獲得。更には1分10秒810のコースレコードを樹立してフロントローを手にした。横にはベッテルが並び、これにハミルトンが続いた。

リカルドとは対照的に、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは3回目のフリー走行でクラッシュを喫して予選落ち。最後尾からのスタートを強いられた。

勝利への道のりは全くもって平坦ではなかった。リカルドは完璧なスタートを切ってベッテルに牽制を与えた後、サンテ・ボーテでホールショットを奪って先頭に立ったが、28周目にチーム無線で「パワーを失った」という悲痛な叫びを上げた。

「これって直るの?」と不安がるリカルドに対して、レースエンジニアのサイモン・レニーは「いや無理だ」と返す他なかった。残り50周という道半ばでルノー製MGU-Kはトラブルに見舞われ、リカルドはライバルに対して約160馬力を失った。2年前の悲劇が脳裏をよぎった。

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