F1メキシコGP、2022年まで開催契約を延長…20年より「メキシコシティGP」へと改称
フォーミュラ1は2019年8月8日、F1メキシコGPの開催契約を2022年まで延長した事を正式発表した。F1とイベントの主催者のGrupo CIEおよび、メキシコシティ政府の3者が契約延長に合意。メキシコシティのアンティグオ・パラシオ・デル・アユンタミエントで開催された記者会見において正式に調印された。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットは、1963年に初めてF1グランプリの開催地となり、今年で通算20回目のグランプリ開催を迎える。例年シーズン後半にアサインされる事もあり、過去に5度、F1ワールドチャンピオン決定の舞台となった。
2015年のカレンダー復帰以降、F1メキシコGPは述べ130万人以上のファンを動員。国内で約4,500万人ものF1ファンを抱えるビッグマーケットであり、F1側はかねてより契約延長を希望し、水面下での交渉を進めてきた。
F1の最高経営責任者兼会長を務めるチェイス・キャリー氏は、契約更新を歓迎する声明を発表した。「2015年にチャンピオンシップカレンダーに戻って以来、メキシコGPは毎年驚くような人気の高さを誇ってきた。それは、このグランプリのレースプロモーターが4年連続でFIA賞を受賞していることからも明らかだ。市長に感謝したい」
メキシコシティ当局の支援を受ける事で、2020年よりイベントの正式名称が「メキシコシティ・グランプリ」へと変更される事が合わせて発表されたが、これまでのように公的資金が投入されることはない。
メキシコシティ市長のクラウディア・シェインバウム・パルド氏は「以前は連邦政府が資金協力していたが、今後は公的資金に頼らない新しい資金調達モデルによって運営される。メキシコ市政府は仲介者という立場で、この国際的なイベントを実現するために必要な民間投資を呼び込むための信頼を担保する事になる。チケットの価格は以前と同じままだ」と述べた。
メキシコシティは世界で最も活気に溢れた都市の1つであり、3年間の契約の更新によって、地元経済への波及効果並びに、世界レベルの観光地としての更なる発展が期待されている。