英国プレミアリーグのサッカークラブ、トッテナム・ホットスパーFCとF1との戦略的パートナーシップ締結を告知するグラフィック、2023年2月28日
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F1、英サッカー「トッテナム」と提携…世界初となるスタジアム内電動カート場新設へ

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モータースポーツ産業における若手の発掘と育成を目的に、F1が英プレミアリーグのサッカークラブ、トッテナム・ホットスパーFCと15年に渡る戦略的パートナーシップを締結した。

契約の一環としてロンドンにあるトッテナムのホームスタジアム「トッテナム・ホットスパースタジアム」に世界初となるスタジアム内電動カートコースが新設される。2023年末のオープンを予定する。

設置されるのは大人用とジュニア用の2つのコースで、いずれもナショナルカート協会の認定を受けており、将来的に国内カート選手権の会場として利用する事を計画している。

また次世代F1ドライバーを発掘するための新たなドライバー・アカデミー・プログラムを開始すると共に、モータースポーツに対する関心を高め、エンジニアリングやソフトウェア開発などの分野におけるキャリアを紹介するために学校向けの教育活動を実施する。

更に、トッテナムは2030年までに温室効果ガス排出量を半減、2040年までにゼロにするとの目標達成に向けた国際的キャンペーン「Race to Zero」に署名しており、2030年までにネット・ゼロ・カーボンを目指すF1と協力して環境責任を推進するサステナビリティ・イニシアチブを実施する。

パートナーシップの意義についてF1のステファノ・ドメニカリCEOは「トッテナムのような世界的に有名なブランドと提携することで我々は、より広範な新しい観客にF1やモータースポーツを届けることができるようになる」と語る。

「カート場は家族や友人、ドライバー志望者が世界中から訪れ、楽しみたいと思う場所になるだろう。新しい観客を引き付け、モータースポーツへの入り口を提供することになる」

またトッテナムのダニエル・レヴィ会長は「スタジアムの建設以来、我々は常に、世界中の人々を一年中魅了するワールドクラスの体験を提供するために、どこまで限界に挑戦できるかを考えてきた」と語った。

「我々は、スポーツとエンターテインメントの大御所をロンドンN17に呼び寄せることができた。F1との長期的なパートナーシップが世界、国内、そして地元のコミュニティに何をもたらすか本当に楽しみだ」