
キャデラック、F1参戦に向けカラーとロゴをティザー公開―マシンは米国ナショナルカラー基調か
2026年からのF1新規参戦を控えるキャデラックが、マイアミGPの開催に合わせて新しいチームロゴおよびカラーリングのティザーを公開。米国のナショナルカラーであるインペリアルブルーとホワイトをマシンの基調色とする可能性を示唆した。
現地時間5月3日夜、マイアミ市内で開催されたプライベートイベントには、モータースポーツ関係者や著名人、ファンが多数招待された。事前に「重大発表」が予告されていたこともあり、元レッドブルのセルジオ・ペレスとの契約発表ではないかとの噂も飛び交っていた。
会場前には「Get Checo(チェコを獲得せよ)」というファンの声も飛び交い、期待感が高まったものの、チーム代表のグレアム・ロードンは週末を前に、ドライバー発表の予定がないことを明言していた。
注目を集めた発表内容は、正式なチームロゴと、レーシングスーツやマシンのカラーリングの一部を映した短いティザー映像にとどまった。
映像はモノトーンで始まり、闇の中から金属の切削面を思わせる質感を伴ってキャデラックのロゴが浮かび上がる。続いて、ブランドの象徴であるクローム仕上げのロケットフィンとテールライトが描写される構成となっている。
終盤では、インペリアルブルーとホワイトを基調とするカラーリングが暗示され、レーシングスーツのデザインも一瞬だけ映し出された。マシンの全貌は明かされず、今後の正式発表に向けてファンの期待を高めるような仕上がりとなっている。
キャデラックのF1参戦は、当初アンドレッティ・グローバルとゼネラルモーターズ(GM)のパートナーシップによってスタートした。だが、FIAおよびF1の商業権を管理するフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)からの正式承認を得るまでには、多くの障壁と時間を要した。
最終的に「キャデラック」単独の名義での参戦が決定。まずは2026年にフェラーリ製パワーユニットを搭載して参戦を開始し、2029年よりゼネラルモーターズ(GM)製パワーユニットに切り替える予定となっている。