F1サンパウロGP、航空貨物遅延に伴い作業時間制限を免除…チームはFP1に向けて徹夜
メキシコシティからの2機のF1航空貨物便の到着に遅れが生じた事に伴い、F1サンパウロGPのスチュワードはレギュレーションで定められている作業時間制限を免除する通達を出した。
前戦メキシコGPを経てチームの機材等が積まれた貨物便は天候不良の影響で大幅な遅れに見舞われ、開幕前日の木曜になってようやく現地インテルラゴス・サーキットに積荷が到着した。
Fashionably late 😅 We've got engines at Interlagos 👌🇧🇷 #PoweredByHonda pic.twitter.com/2twAGZZeZu
— Honda Racing F1_Archive (@HondaRacingF1) November 11, 2021
マクラーレン、ハース、アルファロメオ、フェラーリなど大半のチームは遅延の影響を受け、クルマの組立作業が完了できない状況を強いられたものと見られている。レッドブルとアルファタウリが搭載するホンダのF1パワーユニットもスケジュール遅れで到着した。
一般にガレージやホスピタリティ関連の機材は船便で輸送されるが、車体やエンジン、工具などのクルマそのものに関する機材は航空便で送られる。
組み立て作業は最低でも半日仕事であり、このままではセッションへの影響は避けられない。そこでヴィタントニオ・リウッツィを含むF1サンパウロGPの審判団は作業時間制限を免除する決断を下した。
F1スポーティング・レギュレーション第25条1は「各競技者は、P1開始の18時間前までに車両の初期検査を行って申告書を提出しなければならない」と定めているが、今回に限りこれが「P1開始の3時間前」へと改められた。
これによりチームは、通常であれば原則禁止されている徹夜作業に取り組み、予選前唯一のプラクティスとなるFP1に向けてクルマの組立を完了させる事になる。
初日金曜1回目のフリー走行は現地12時30分にグリーンフラッグを迎える。