アルガルベ国際サーキットのホームストレート
Courtesy Of MotoGp

F1ポルトガルGP:既存のDRSを短縮して2つ目のゾーンを追加

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F1と国際自動車連盟(FIA)は4月30日に開幕を迎える第3戦ポルトガルGPの舞台、アルガルベ・サーキットのDRSゾーンを調整した。

2021年大会では、ホームストレート上に設置されていた従来のDRSゾーンは距離が短縮され、2個目のDRSゾーンがターン4からターン5に掛けて新たに設置される。

2021年F1ポルトガルGPの舞台、アルガルベ・サーキットのコースレイアウト図copyright Formula1 Data

2021年F1ポルトガルGPの舞台、アルガルベ・サーキットのコースレイアウト図

DRSはオーバーテイク促進を目的とした仕組みで、走行中にリアウイングの角度を意図的に変更することで空気抵抗を減らし、トップスピードの向上をめざすアクティブ・エアロデバイスの事を指す。

初開催を迎えた昨年のアルガルベ・サーキットのDRSゾーンは1箇所のみで、検知ポイントがターン14の65m奥に、そしてターン15の125m奥にアクティベーション地点が設置されていたが、今回はターン15開始地点から65m先に検出ポイントが置かれ、ターン15の245m先にアクティベーション地点が変更された。この結果ホームストレート上のゾーンの長さは120m短縮された。

2つ目のDRSゾーンはホームストレートと並走する短いバックストレートに設置された。検知ポイントはターン4の35m手前の地点に、そして稼働開始ポイントはターン4の180m奥に設置される。

昨年はレース中にトータル56回の追い抜きが記録されており、その内の42回はDRSを使用したものであった。

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