F1、2022年競技規約変更を議論…スプリント予選拡大や8日間テスト、悪天候時のレース成立要件など

ドイツ国旗と国際自動車連盟(FIA)の旗Courtesy Of Alfa Romeo Racing

F1競技諮問委員会の2021年第3回会合が10月13日にロンドンで行われ、2022年シーズンのカレンダー、悪天候の際のレース成立要件、来季のスプリント予選フォーマットという3つの主要議題についての話し合いが行われた。

2022年のF1カレンダーについては23戦とする案が委員会に提示された。上海インターナショナル・サーキットでのF1中国GPは開催が危ぶまれており、イモラ・サーキットがレギュラー復活するのではとも噂されている。

シルバーストンとモンツァで採用されたスプリント予選フォーマットに関しては「多くの関係者から肯定的な意見が寄せられた」としており、インテルラゴスでの3回目のテストケースを待って更なる議論と評価を行うという。

F1のステファノ・ドメニカリCEOは全イベントの3分の1でスプリント予選を採用したいとの意向を示しており、既に6戦が内定しているとの情報もある。

また、大雨の影響で実質的にレースが行われる事なくリザルトが確定したベルギーGPを受け、スポーティング・レギュレーション変更の是非についても議論が行われた。

8月30日のスパ・フランコルシャンは大雨に見舞われ、レースは長時間の中断を強いられた。結果、レーススピードでの争いが行われる事はなく、3周のセーフティーカー先導下周回を消化してレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインを飾る事となり、上位10名にハーフポイントが与えられた。

今後同様の事態が発生した場合に備え、次回の会合では悪天候時のレース手順を含むルール変更に関して幾つかの選択肢が提案され、これについて更なる議論が行われる。

またこれらと合わせて、木曜のメディアデーを含む4日間のイベントスケジュールを3日間に短縮する事や、次世代マシンが導入される来シーズンのプレシーズンテストを円滑に進めるため、テスト終了から開幕戦までの最短期間を現行の10日間から8日間へと短縮し、最大で5日間連続してテストを実施できるようルールを改定する事などが合意されたようだ。

これによりF1は2月21日~25日までの5日間に渡ってスペインのカタロニア・サーキットでテストを行った後、3月10日~12日までの3日間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで2回目のテストを行う事になるものと見られる。

これらの合意事項に関しては10月15日(金)に開催される世界モータースポーツ評議会(WMSC)で投票が行われる。

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