2018年 F1開催カレンダーとテスト日程 / 日本GPは鈴鹿サーキットにて10月7日に決勝

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歴代最多の全21戦が予定されている2018年のF1カレンダーには、F1史上初となる3週連続開催のトリプルヘッダーが組み込まれ、フランスGPとドイツGPの復帰等が盛り込まれる。開幕戦は3月25日のオーストラリアGP、シーズンは11月25日のアブダビGPで幕を下ろす。F1日本グランプリは10月7日(日)に三重県鈴鹿サーキットで開催される。

21戦の強行スケジュールだけに連戦が続く。第2戦中国と第3戦バーレーンはもとより、欧州ラウンドのフランス、オーストリア、イギリスは怒涛の3連戦。この背景には、6月14日から7月15日にかけてロシアで開催される第21回FIFAワールドカップとの兼ね合いがある。シーズン前半戦最後の1ヶ月間で計5つのグランプリが開催される。

F1カレンダー 2018年の開催日程

商業権所有者の承認待ちとなっていた第15戦シンガポールは暫定発表の日時そのままで正式に決定。FIA国際自動車連盟主催の12月7日(木)のパリ世界モータースポーツ評議会にて承認された。昨年同様全10チームはしのぎを削る。レギュレーションに殆ど変更はないため、例年以上に激しいランキング争いが期待される。

ラウンド 決勝日時 グランプリ サーキット
開幕 オーストラリアGP アルバート・パーク・サーキット
2 バーレーンGP バーレーン国際サーキット
3 中国GP 上海国際サーキット
4 アゼルバイジャンGP バクー市街地コース
5 スペインGP カタロニア・サーキット
6 モナコGP モンテカルロ市街地コース
7 カナダGP ジル・ヴィルヌーブ・サーキット
8 フランスGP サーキット・ポール・リカール
9 オーストリアGP レッドブル・リンク
10 イギリスGP シルバーストン・サーキット
11 ドイツGP ホッケンハイムリンク
12 ハンガリーGP ハンガロリンク
13 ベルギーGP スパ・フランコルシャン
14 イタリアGP モンツァ・サーキット
15 シンガポールGP マリーナベイ市街地コース
16 ロシアGP ソチ・オートドローム
17 日本GP 鈴鹿サーキット
18 アメリカGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
19 メキシコGP エルマノス・ロドリゲス・サーキット
20 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
最終 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

フリー走行、予選、決勝の開始時刻など詳しい日程については、F1グランプリ開催日程を参照頂きたい。

なお、2018年シーズンは各レースの決勝開始時刻に変更が加えられた。これまでのF1決勝レースの開始時刻は、14時ジャスト、15時ジャスト、のように、0分ちょうどからのスタートとされていたが、今季は全てのレースが10分後倒しでの開始となる。テレビ視聴に際しては注意されたい。

2018年のF1を視聴する3つの方法

2018年 F1テスト開催日程

レギュレーションでは、シーズン中とシーズン前のテスト走行が許可されており、F1マシンがレース週末以外でサーキットを走る唯一の機会となっている。各チーム毎にマシン1台のみが参加可能。シーズン前テストはスペインのカタロニア・サーキットで、イン・シーズンテストはカタロニアとハンガリー・ハンガロリンクで行われる。また、これとは別に、必要に応じてタイヤ開発テストが行われる可能性もある。

プレシーズン・テスト開催概要

開幕オーストラリアGP前に許可されているテストは計8日間のみ。チームは、新車の実走テストを4日間✕2回の日程のみで全て完了しなくてはならない。会場はフェルナンド・アロンソの母国スペインにあるカタロニア・サーキット。本拠地の欧州に位置する事、マシンの総合力が試される事などの理由によって選定された。

  1. 2018年2月26日(月)から1日(木)まで
  2. 2018年3月6日(火)から9日(金)まで


© Mclaren / 人工ウェットが再現された17年のカタロニアテスト

カタロニア・サーキットは低速・中速・高速とあらゆる速度域のコーナーを持ちつつ、ロングストレートと適度な高低差(30m)を有しており「このサーキットで速いマシンはどのサーキットでも速い」と称される。なお、8日のうち1日はウェットタイヤのテストに充てる事が定められており、降雨なき場合、人工的にウェットコンディションが作られる。

インシーズン・テスト開催概要

インシーズン・テストは、2日間✕年2回。マシン運送費をはじめとするコスト削減のため、グランプリ決勝翌々日に開催される。チームは決勝レース終了後そのまま現地に留まりテストに臨む。18年は、第5戦スペインGP後と第12戦ハンガリーGP後の開催が予定されている。

インシーズンテスト計4日間のうちの2日間は、レギュラードライバー以外の若手ドライバーの担当が義務付けられている。

  1. 2018年5月15日(火)・16日(水)
  2. 2018年7月31日(火)・8月1日(水)


© Renault / バーレーンテストでのRS17

フランスGPとドイツGPの復活

フランスGPはマニクール・サーキットで開催された2008年のグランプリ以来初めてのF1復帰となる。会場はフェラーリのアラン・プロストが勝利した1990年のレース以来、実に27年間もF1から遠ざかっているポール・リカール・サーキット。

F1カレンダー承認の発表に際して、フォーミュラワン会長兼最高経営責任者のチェイス・キャリーは、伝統の仏独GPの復活を歓迎する意向を示した上で、主催者側の負担軽減に努めている事を強調した。

「ドイツとフランスのグランプリが2018年に開催される事を誇りに思います。フランスは1950年に初めてF1世界選手権を飾った7つのレースのうちの1つであり、10年の時を隔ててF1にカムバックします。全ての関係者が準備により多くの時間がかけられるように、我々は来シーズンのカレンダーを早期に確定する事を望んでいました」

史上初となる全21グランプリが開催されが、F1経営陣は闇雲に新しいGPを開催することは望んでいない。キャリーによれば、多くの主催者候補からのアプローチがあったが、F1全体の利益拡大及び、既存のGPをより充実したイベントにしたいとの思惑からこれらを断ったと言う。

フランスGPとドイツGPの復活の背景には、FIA会長のジャン・トッドの意向が強く働いた。フランス人のトッドは、以前より母国でのグランプリ開催への意欲を公言していた。「FIAは、フランスとドイツのグランプリをカレンダーに戻したいと思っています。何故ならば、両者ともにスポーツで長きかつ豊かな伝統を持っているからです」

F1アゼルバイジャンGP特集

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