ペレス、大量周回もスピンで赤旗10番手「ペースを追求してはいない」とレッドブル / F1バーレーンテスト《初日》
2022年のFIA-F1世界選手権開幕バーレーンGPに向けた最後の公式テスト、バーレーンテストの初日セッションが3月10日(木)に行われ、レッドブル・レーシングはセルジオ・ペレスが新車RB18に乗って終日の走行を担当した。
ペレスは供給されたコンパウンドの中で硬めのものを中心に履き、全長5.4kmのバーレーン・インターナショナル・サーキットを138周入り込み、C3タイヤを履いて1分35秒977の自己ベストをマーク。この日の最速を刻んだピエール・ガスリーから2秒落ちの10番手に並んだ。
138ラップはこの日の参加車両の中で個人としては最多。チェコの愛称で親しまれる32歳のメキシコ人ドライバーはチームの多忙なランプランに応えて充実の1日を過ごしたが、チェッカーフラッグを目前にした午後のセッション最終盤のバーチャル・セーフティーカー(VSC)テストの最中にターン8で低速スピンを喫した。
レースコントロールは赤旗を提示。残り数分というタイミングであったためセッションは再開されず、そのまま終了となったが、アクシデントそのものは軽微なもので、マシンへのダメージはなかった。
スピンについてペレスは「セーフティカーの影響でタイヤが冷えてグラベルに突っ込んでしまったんだ。せっかくセッションが早く終わったんだから、みんなにはゆっくり休んでほしいね!」と冗談を飛ばした。
「大量に走り込んで多くのデータを集める事ができたし、とても有意義な1日だった」
「気温は高く、バーレーンはカレンダーの中で最も荒れたサーキットの一つで、当然ながらリアにバイアスがかかる。バルセロナとは明らかに異るコンディションでクルマの感触を確かめる事ができて良かった」
「全般的にペースは良かったし、分析のためのデータも大量に集める事ができた。学ぶべき事が山積みだよ」
レースエンジニアリング部門を率いるギヨーム・ロケリンは「通常のレース週末全体で実施する走行距離を一日でこなしたわけで、今日は良い一日だった」と評価した。
「要するに実際のレース週末におけるパーツの信頼性を1日で評価することができたという事だ。悪くない状態だ」
「あちこちで調子の悪い部分があったが、深刻なトラブルを抱えてガレージ内で時間を浪費するような事はなかった」
「今日はペースを追求したりはせず、学ぶことに重点を置いたプログラムに取り組んだ。これだけの作業をこせて本当に満足だ」
この日のRB18の外観はバルセロナ仕様と比較して目立った違いは見られなかったが、独AMuSによるとエイドリアン・ニューウェイは2日目以降にアップデートを投入する予定だと明かした。
2日目は終日、マックス・フェルスタッペンが作業に取り組む。