F1アゼルバイジャン 決勝直前情報:タイヤ戦略考と天気、変動後のグリッド

  • Published:
  • Googleで優先するソースとして追加する

日本時間9月21日(日)20時にスタートを迎える2025年F1第17戦アゼルバイジャンGP。ここでは、スターティング・グリッド、予選結果からの変動、そして予想されるタイヤ戦略や気象条件についてまとめる。

スターティンググリッド:オコン失格

エステバン・オコン(ハース)は予選で18番手を記録したものの、セッション後の車検でリアウイングの剛性不足が発覚。技術規則違反で失格処分を受けた。ただしスチュワードの裁量により決勝への出走は認められ、最後尾20番グリッドからのスタートとなる。

一方、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はポールポジションから2連勝を狙う。バクー市街地コースはポールシッターにとって特殊な難しさを持つ。ターン1までの距離はわずか90メートルとカレンダーで最短だが、コーナーの幅が広いため、その後のターン3までにたびたび守勢を強いられる場面が生まれる。


以下、各ドライバーの予選結果からの変動も併せて正式スターティンググリッドを記す。

Pos No Driver Team Qualifying
1 1 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1(-)
2 55 C.サインツ ウィリアムズ・メルセデス 2(-)
3 30 L.ローソン レーシングブルズ・ホンダRBPT 3(-)
4 12 A.K.アントネッリ メルセデス 4(-)
5 63 G.ラッセル メルセデス 5(-)
6 22 角田裕毅 レッドブル・ホンダRBPT 6(-)
7 4 L.ノリス マクラーレン・メルセデス 7(-)
8 6 I.ハジャー レーシングブルズ・ホンダRBPT 8(-)
9 81 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス 9(-)
10 16 C.ルクレール フェラーリ 10(-)
11 14 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス 11(-)
12 44 L.ハミルトン フェラーリ 12(-)
13 5 G.ボルトレート ザウバー・フェラーリ 13(-)
14 18 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス 14(-)
15 87 O.ベアマン ハース・フェラーリ 15(-)
16 43 F.コラピント アルピーヌ・ルノー 16(-)
17 27 N.ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 17(-)
18 10 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー 19(+1)
19 23 A.アルボン ウィリアムズ・メルセデス 20(+1)
20 31 E.オコン ハース・フェラーリ 18(-2)

レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。

タイヤ戦略:1ストップが最有力

2024年大会では、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)の隙を突いて首位に立ち、その後の31周を守り切った。戦略としてはミディアム→ハードの1ストップが主流となった。

2024年F1アゼルバイジャンGPのドライバー別タイヤ戦略、2024年9月15日バクー市街地コースCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2024年F1アゼルバイジャンGPのドライバー別タイヤ戦略、2024年9月15日バクー市街地コース

一方で、今季は各コンパウンドが1段階ソフト側に変更され、C4、C5、C6が持ち込まれている。それでもピレリのシミュレーションによれば、依然として最速は「ミディアム→ハードの1ストップ戦略」だ。ピットウインドウは16~22周目が推奨されている。

”逆張り戦略”としては「ハード→ミディアム」が有力とされる。こちらは29〜35周目がピットウインドウとなる。

では、扱いの難しいC6=ソフトの出番はないのかといえば、必ずしもそうとは言えない。ピレリのモータースポーツ部門責任者マリオ・イゾラは次のように指摘する。

「レースで使われる可能性は低いが、完全に排除はできない。例えば第1スティントを短く取り、その後にクリーンエアで走り続けてチェッカーフラッグまで行く場合などだ」

「ソフト→ハード」の1ストップを狙うには、第1スティントを少なくとも10周もたせる必要がある。その後は、早い段階でセーフティーカー(SC)や赤旗が出ないことを祈りつつ、ハードで走り切る形となる。

また、前走車両に阻まれ身動きが取れない場合には、2ストップへの切り替えも選択肢となる。最良のプランは 「ミディアム→ハード→ハード」 で、ピットウインドウは10〜16周目と28〜34周目と見積もられている。

気になる天気:ドライ濃厚

決勝レース時間帯の降水確率はおよそ10%と低く、ドライコンディションが濃厚と見込まれている。ただし予選後に降った雨によって路面は再びリセットされており、グリップの低い状態でレースを迎えることになる。さらにサポートレースはF2のみであるため、スタート前に十分なラバーが載ることは期待できない。

F1アゼルバイジャンGP特集