F1オーストリアGPの全登壇者がパルクフェルメ違反…ルクレール、フェルスタッペン、ハミルトンが罰金処分に
F1オーストリアGPのスチュワードはチェッカーフラッグから2時間を経て、パルクフェルメ違反があったとして、決勝の登壇者、すなわち優勝したシャルル・ルクレール、2位マックス・フェルスタッペン、3位ルイス・ハミルトンの3名に執行猶予付きの罰金10,000ユーロ(約138万円)を科す裁定を下した。
FIAメディア・デリゲートはレース後、トップ3フィニッシャーのフィジオまたは関係者が、レース後手順について定めた通達に反し、許可なくパルクフェルメに入ったとの報告をスチュワードに上げた。
当該通達は「チームメカニック、オフィシャル、FIA事前承認テレビクルー、FIA承認カメラマン以外は、この時間帯に指定エリアに入ることはできない」としており、注記として次のように記されていた。
「チームPR担当者は不可。ドライバーのフィジオは、表彰台セレモニーが終了するまで表彰台裏のクールダウンルームの外で待機しなければならない」
スチュワードによるとこのルールは、レース終了後のドライバー計量の前に、外部の人間がドライバーに物品を渡すことを防止するために規定されている。
報告を受けたスチュワードは映像証拠を確認の上、当該事実を確認。規則違反について定めた国際スポーツ規約第12条2項1 i)への違反があったと判断し、今シーズンの残りの期間を執行猶予期間とする罰金10,000ユーロを科す裁定を下した。3名は「イベントの安全かつ秩序ある運営に関するオフィシャルの指示」に従わなかったものとみなされた。
2022年シーズン中に再度、違反があった場合、各ドライバーの所属チームはこの額を支払わなければならない。
スチュワードはまた、こうした違反が組織的に行われた場合、当該個人のパスを取り消す場合があるとチーム側に警告した。
なお同じくオーストリアGPの決勝では、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の14号車がアンセーフリリース疑惑でレース後に審議されたが、こちらはお咎めなしの裁定が下っている。