エステバン・オコン、2021年の僚友にベッテルよりもアロンソを希望
ルノーF1チームのエステバン・オコンは、育成傘下のジュニアドライバーのような若手や、4度の選手権制覇の実績を持つセバスチャン・ベッテルよりも、来季のチームメイトとしてフェルナンド・アロンソを希望している。
ダニエル・リカルドが今季末を以てマクラーレンへと移籍する事で、来季ルノーのシートの1つは今も空席となっている。憶測の中には、2020年末でフェラーリを去るベッテルや、マクラーレン・ホンダでの活動を以て現役を退いているアロンソといったF1ワールドチャンピオンの名が取り沙汰されている。
2020年の開幕F1オーストリアGPの初日前日に行われたプレスカンファレンスの中で、今後成長が見込まれる若手ドライバーか、もしくはベッテルやアロンソといったF1王者のどちらをチームメイトに望むかとの質問が、オコンとリカルドに飛んだ。
オコンはマスク越しに笑みを浮かべながら「今回のロックダウン中に何度もその質問を受けたよ。毎回正直に答えてきた事だけど、僕の個人的な好みはチームの決断とは関係ないんだ」と切り出した一方で、「でもまぁ僕はフェルナンドと素晴らしい関係を築いている」と続けた。
「ドライバーとの間でヘルメット交換をしたのは彼とだけだった。彼はミハエル(シューマッハ)と同じ時期にF1を戦った人であり、あの頃の彼の戦いは僕にこのスポーツへの愛を与えてくれた。彼がルノーに加わるかどうかは僕には分からないけど、もし彼が戻ってきてくれたら僕は凄く嬉しい」
アロンソに関しては、タイトル争いが望めないルノーでの来季復帰の可能性は限りなく小さいと考えられるものの、マネジメントを手掛けるフラビオ・ブリアトーレが復帰の可能性を公言した事から噂の主役の1人に躍り出ていた。
一方のリカルドは、レッドブル時代の2014年シーズンに既にベッテルと対峙しているため、アロンソ一択だと答えた。
「ん~僕としてはアロンソとしか言いようがないかな。まだ経験した事がないからね。チームメイトという存在は自分にとっての素晴らしいベンチマークであると同時に、自分のスキルセットに新たな素晴らしい要素を追加してくれるものだと思うんだ」
「そうは言っても、セブ(ベッテル)と一緒にいた12ヶ月間はあっという間だったから、また同じチームメイト同士になるとしても反対はしないよ」