アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)、2025年5月15日(木) F1エミリア・ロマーニャGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅を超え、そして壁へ「前のラップより少しだけ早く…」事故を振り返りアップグレードを評価するハジャー

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レーシング・ブルズの新人イサック・ハジャーは、2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPのFP2で、シニアチームの角田裕毅を上回る7番手を記録したものの、ターン3の出口でスピンしバリアに接触。グラベルにスタックして赤旗の原因を作った。

「前のラップより少しだけ早くスロットルを踏んじゃって、それでリアが出ちゃったんだ」とハジャーは振り返る。

「最初はなんとか立て直したんだけど、そのときに2輪が芝に出ちゃって、またコントロールを失ったんだ。クルマは大丈夫だと思うけど、あのランを最後まで走れなかったのは残念だよ」

なお、同じVCARB 02を駆るリアム・ローソンは15番手にとどまったが、レーシング・ディレクターのアラン・パーメインによれば、両車にはセットアップ上の違いがあり、ハジャーのマシンに施された変更のほうがより効果的だったという。

イモラ・サーキットでレーシング・ブルズVCARB 02をドライブするアイザック・ハジャー、2025年5月16日(金) F1エミリア・ロマーニャGPフリー走行Courtesy Of Red Bull Content Pool

イモラ・サーキットでレーシング・ブルズVCARB 02をドライブするアイザック・ハジャー、2025年5月16日(金) F1エミリア・ロマーニャGPフリー走行

レーシング・ブルズは今週末、VCARB 02に新たな空力アップグレードを導入。アンダーフロアとサイドポッドに調整を加えた。

具体的には、フロアチャンネルの容量を調整し、これに合わせてフロアフェンスとフロアエッジの形状を最適化。これにより、フロア下の気流に悪影響を与えることなく、局所的なダウンフォースを強化した。

さらに、サイドポッド下部の形状を改良し、新たにシャシーウイングレットを追加。車体後方へと流れる気流の整流性を高め、空力効率の向上を図っている。

アップグレードについてハジャーは「大規模なものじゃないし、新しいクルマに乗ってるような感覚はなかった。クルマの特性も変わってないし、特に新しく適応しなきゃならないところはなかった。事前に分かってたことだけどね」と説明した。

「期待どおりに機能していると思うし、悪くない一日だったよ。クルマのフィーリングもいいし、満足してる」

イモラ・サーキットはオーバーテイクが難しいことで知られ、予選ポジションの重要性が極めて高い。一方で、コース幅が狭く1周の距離も短いため、トラフィック処理が大きな課題となる。

ハジャーは、「このサーキットは1周が短いし、誰もが走り慣れてるから、超厳しい予選になると思う。オーバーテイクはあまり期待できないし、予選を最大限に活かさないとね」と気を引き締めた。


2025年F1エミリア・ロマーニャGPの初日プラクティスをトップで締め括ったのはオスカー・ピアストリ。マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスをわずか0.025秒差で退けた。3番手にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。

FP3は日本時間5月17日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってイモラ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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