
ガスリー、3番手の好走も「本当に悲しい…」“命を落としたウサギ”に複雑な心境
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの初日フリー走行2(FP2)でアルピーヌのピエール・ガスリーは、マクラーレン勢に迫る3番手タイムを記録。自身のパフォーマンスに満足感を示したが、一方で不運にも命を落としたウサギに心を痛めていたようだ。
ガスリーはFP1の終盤、イモラ・サーキットのシケイン「ヴァリアンテ・アルタ」付近で、突如コースを横切ってきた大型のウサギと接触。この衝突により、フロントウイングとフロアにダメージを負った。
「本当に悲しい…最初は小さな猫かと思ったんだけど、よく見たら大きなウサギだった。コースを横切ってきて、避けきれなかったんだ」とガスリーは振り返った。
「フロントウイングに激しくぶつかって…そのウサギは、残念なことに死んじゃってさ。フロントウイングも壊れちゃった。あまり良い終わり方じゃなかったよ」と心境を明かした。
FP2に向けて、アルピーヌのメカニックたちは懸命にクルマの修復作業にあたった。
ガスリーは「僕らは常にパーツを大事に扱って、ベストな仕事をしようとしてる。だからこういうことが起きるとやっぱり残念だよ。フロントウイングとフロアにかなりのダメージがあって、メカニックのみんなが素晴らしい仕事で直してくれたけど、そもそもこんなことは起きない方がよかった」と語った。
そして迎えたFP2では、メルセデスのジョージ・ラッセルやレッドブルのマックス・フェルスタッペンを上回るパフォーマンスを披露。前戦マイアミGPでは予選Q1敗退、決勝でもポイント圏外に沈んだだけに、この日のパフォーマンスには特別な感慨があったようだ。
「本当に、本当に良い1日だった。コースに出てすぐ、マイアミの時よりも明らかにクルマの感触が良かったんだ」とガスリーは語る。
「前回のレース後に感じてた幾つかの疑問に答えを出せたのが嬉しい。クルマのフィーリングもかなりいい。自分の思い通りに反応してくれて、限界まで攻めて最大限のパフォーマンスを引き出せる。ほんと、気持ちいいよ」
「もちろん、2日目に向けて他のチームが本気を出してくるのは分かってるけど、それでも今年これまでで、一番良い金曜日になったって言っていいと思う」
土曜の予選に向けて、ガスリーはQ3進出の可能性に手応えを感じている。
「Q3進出は現実的だと思う。土曜には全体的に差が縮まるのは分かっているけど、今感じているフィーリングのまま、明日もう少しペースを引き出せれば、トップ10争いに加われると思う。本当に満足してるし、週末の残りが楽しみだよ」
2025年F1エミリア・ロマーニャGPの初日プラクティスをトップで締め括ったのはオスカー・ピアストリ。マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスをわずか0.025秒差で退けた。3番手にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。
FP3は日本時間5月17日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってイモラ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。