
これが本音? ブリアトーレの“矛盾発言”、コラピント起用計画を巡り混乱広がる
アルピーヌF1チームのエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが、フランコ・コラピントの起用方針に関して、「今後5戦」としていた公式発表と矛盾する発言を行い、混乱が広がっている。
アルピーヌは2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPを前にした欧州現地時間5月7日、ジャック・ドゥーハンに代えて、リザーブドライバーのフランコ・コラピントを「今後5戦」に起用すると発表した。
ブリアトーレ自身もプレスリリースの中で、「フランコ(コラピント)をピエール(ガスリー)のチームメイトとして、今後5戦にわたって起用する決断を下した」と明言していた。
しかしながら伊スポーツメディアの『Il Napolista』によると、イモラでイタリアの衛星テレビ局『Sky Sports』のインタビューに応じたブリアトーレは、「フランコは必要なだけ走る。どこかで”5戦”と読んだが、そんな制限はない」と発言し、発表内容と食い違う見解を示した。
「彼に求めているのは3つだけだ。速く走ること、クラッシュしないこと、そしてポイントを獲得すること。それだけだ。10個も求めてない。もしこの3つをしっかりやってくれるなら、ずっと走ってもらうつもりだ」
ブリアトーレはまた、交代対象となったドゥーハンについても言及し、「もっと期待していた。もしかすると彼には休養が必要なのかもしれない」と語り、不満をにじませた。
オリバー・オークスの辞任以降、ブリアトーレはチーム運営における実質的なトップとして影響力を強めている。ただし公式にはチーム代表職には就いておらず、キミ・ライコネンのかつてのレースエンジニアとして知られるデイブ・グリーンウッドが、アルピーヌF1チームの「責任者」を務めている。
チーム内部の不透明さが増すなか、ブリアトーレの一連の発言は状況をさらに混迷させており、今後のチーム運営に対する注目が高まっている。