ニュルブルクリンクを走行するスクーデリア・フェラーリSF1000、2020年F1アイフェルGPにて
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フェラーリ:2台で別構成…ベッテル冴えずもアップデート奏功でルクレールが今季予選ベストの4番手

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スクーデリア・フェラーリは10月10日のF1アイフェルGP公式予選で、シャルル・ルクレールがほぼ完璧なラップを刻み、イギリスGPと並ぶ今季予選最高成績4番手につけたが、セバスチャン・ベッテルはチームメイトにコンマ7秒近く遅れる11番手に甘んじた。

スポーティング・ディレクターのローラン・メキーズは、今回の好成績の背景について「決定的というレベルではないが、今回と前戦に持ち込んだマイナーアップデートが機能しパフォーマンスが向上した事で、タイム差が少ない争いの中で大きな違いをもたらしている」と説明した。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
4 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:26.857 1:26.240 1:26.035
11 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:27.107 1:26.738

フェラーリ:F1アイフェルGP予選

セバスチャン・ベッテル予選: 11位, FP3: 5位

あらゆることを試してみたけど、セクター1でマシンに手を焼き、かなり滑ってしまった。クルマの感触は問題ない感じだったし、ペースもまずまずだった思うけど、残念ながらQ3に進む事ができなかった。

(Q3に進めず)タイヤが自由に選択べるようになった事で、明日はもう少し運に恵まれる事を願うよ。

フリー走行の時間がかなり限られていたために、アップグレードを試したのは午後の予選だけだったから、2台で異なるセッティングを試めさなきゃならなかったんだけど、大きな違いはなかったように思う。

今日は天候が回復してくれてよかった。ようやくファンの皆にコースを走る姿を見せてあげられたからね。

シャルル・ルクレール予選: 4位, FP3: 3位

寒いコンディションの中での予選だっただけに期待以上の結果だとは思うけど、今回持ち込んだ幾つかのアップデートが良い方向に働いた可能性もあるから、それが分かって良かったよ。今日の展開には満足だ。

プラクティス1回のみで予選を行うのはかなり良いね。燃料を積んだ状態でのロングランデータは殆ど取れていないけど、この状況を最大限に活用できたと思う。Q3では特に風が強く、マシンの挙動が予想できない状況だった。

明日に向けては未知数だらけだけど、1つ確かなことは、ソフトタイヤのグレイニングがかなり酷いから、マネジメントが重要になるって事だ。トリッキーなレースになると思うけど、それが面白い。


僅か60分間の練習走行を経て行われた予選では、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が僚友ルイス・ハミルトンを2番手に抑えてポールポジションを獲得。セカンドローはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)という結果となった。

2020年 F1アイフェルグランプリ決勝レースは、日本時間10月11日(日)21時10分にスタート。1周5148mのニュルブルクリンクを60周する事でチャンピオンシップを争う。

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