ガレージ前の路面を乾かそうとするレッドブル・ホンダのチームメンバー、2020年F1アイフェルGP初日にて
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ホンダF1、悪天候で走行できず「FP3を最大限に活用して可能な限り多く走り込む事が重要」と田辺TD

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F1第11戦アイフェルGP初日を終えたホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、予選と決勝に向けて「FP3を最大限に活用して可能な限り多く走り込む事が重要」と語った。

アイフェルGPの名の下に行われたニュルブルクリンクでの初日は、上空一面が低い雲に覆われ、断続的に続く雨に見舞われた。濃霧の影響でメディカルヘリコプターが飛行できず、この日予定されていた2回のフリー走行では共にピットレーンが一度もオープンとならず、事実上の中止となった。

悪天候によってセッションが中止されたイベントとしては、2017年の中国GPの初日や、予選と決勝が日曜日に行われた2019年の日本GPが記憶に新しい。レッドブル・ホンダとアルファタウリ・ホンダを含む全10チームは、土曜午前のプラクティスのみで予選と決勝に向けた準備を全て整えなければならない。

初日セッションがなくなった事で、アイフェルGPは実質的に土曜と日曜のみの2デイ・イベントとなるが、3週間後に迎えるイモラでのエミリア=ロマーニャGPが2日間のみのスケジュールで、予選前に1度しかフリー走行が行われない点を踏まえると、今週末は予行練習とも言えそうだ。

ホンダ:F1アイフェルGP初日

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

アイフェルGP初日を向けた今日は全く走行ができない残念な一日となりました。視界が悪く、メディカルヘリコプターが飛べないことが理由でした。

前戦ロシアGPに引き続き、グランドスタンドに観客を入れてのイベントとなりました。このような天候にも関わらず観戦に訪れてくれたファンの皆さんに感謝するとともに、大変申し訳なく思います。

現行のパワーユニット(PU)レギュレーション下で初めて走行するサーキットですので、今日の3時間にプラクティスは本来であればデータ収集という点で非常に重要だったのですが、残念ながら走行は叶いませんでした。

とは言え状況はどのチームも同じですので、予選と決勝に向けて準備を進めるために、明日のFP3で時間を有効に活用してできる限り多く走り込める事を願っています。


初日に計画されていた2回のセッションは共に、悪天候に伴う視界不良のためメディカルヘリが飛行できず事実上の中止を強いられた。全車1周すら走れておらず、チームとドライバーは土曜フリー走行に全てを託す事となる。

F1アイフェルグランプリ3回目のフリー走行は日本時間10月10日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってニュルブルクリンクで開催される。

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