ポール・ディ・レスタ、今季マクラーレンでF1復帰の可能性が浮上
かつてフォース・インディアとウィリアムズから59戦を戦った元F1ドライバーのポール・ディ・レスタが、今季マクラーレンで衝撃的のF1復帰を果たす可能性が出てきた。
F1に向けて準備が整っているジュニア・ドライバーがいないため、英国ウォーキングのチームは、パワーユニットパートナーであるメルセデスとの間でリザーブドライバーを借り受ける旨の契約を結んでいる。
レギュラードライバーのランド・ノリスあるいはダニエル・リカルドのいずれかが、クラッシュやCOVID-19に感染するなどして週末に参加できなくなった場合、マクラーレンはストフェル・バンドーンかニック・デ・フリースにMCL35Mのステアリングを託す事が出来る、というわけだ。
だが、両者はメルセデスのフォーミュラEワークスドライバーであり、全てのレースで現場入りするわけではなく、また必要としたタイミングでルイス・ハミルトンやバルテリ・ボッタスの代役を務めるというシナリオもあり得る。
チーム代表を務めるアドレアス・ザイドルは、こうした場合に備えてリザーブドライバーとして起用できるよう、FIAスーパーライセンスを持つディ・レスタと合意した事をイモラで明らかにした。チームは昨年の第5戦70周年記念GPの週末にもディ・レスタをリザーブドライバーとして起用している。
ディ・レスタが最後にF1マシンをドライブしたのは2017年のハンガリーGPで、体調不良のフェリペ・マッサに代わりウィリアムズで代役を務めた時にまで遡る。
ディ・レスタは現在、Sky Sports F1の解説者としてパドックに足を運ぶ傍ら、マクラーレンのザク・ブラウンCEO率いるユナイテッド・オートスポーツからル・マンをはじめとする様々なスポーツカー・シリーズに参戦するなど、レーシングドライバーとしても活躍を続けている。