アストンマーチンF1チームのウェアを着たニック・デ・フリース、2022年
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

なんと今季3台目…ニック・デ・フリース、F1イタリアGPのFP1でアストンマーチンAMR22をドライブ

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ニック・デ・フリースは9月9日にモンツァ・サーキットで開催されるF1第16戦イタリアGPの1回目のフリー走行で、セバスチャン・ベッテルに代わりアストンマーチンAMR22をドライブする。

2020-21年のフォーミュラE世界チャンピオンが現行型F1マシンを走らせるのはこれで今季3回目だが、いずれも異なるマシンだ。スペインGPではウィリアムズFW44を、フランスGPではメルセデスW13をドライブしている。

今季のF1競技規定は全チームに対してシーズン中に少なくとも2回、グランプリ参戦経験が2戦以下の若手ドライバーに走行機会を与える事を義務付けている。

デ・フリースはその一環として今回、リザーブドライバー契約を締結するメルセデスとアストンマーチンとの合意を経て、”スピードの殿堂”でのオープニングセッションに参加する事となった。既にファクトリーでAMR22のシミュレーター作業に取り組んでいるという。

デ・フリースは過去2回のFP1セッションへの参加を通して「F1マシンやチームがどのように機能し、運営されているのかについて素晴らしい見識を得る事ができた。AMF1チームにフレッシュな視点を提供できればと思ってる」と語った。

デ・フリースについてチーム代表のマイク・クラックは「彼は素晴らしい走りで2019年のF2タイトルを獲得し、2020/21年にはフォーミュラEを制してその実力を示してみせた。私はそんなニックのキャリアを興味深く見守ってきた」と語った。

「彼は自らの成績によって、彼がF1に挑戦するに値する事を示した。AMR22のステアリングを握るこの機会が、彼の能力をより広範に示す機会になればと思っている」

アストンマーチンはまだ前述の若手起用義務を1回残しているが、現時点で誰を乗せるのかは決定していないとしている。

メルセデスがフォーミュラEから撤退した今、デ・フリースの来季計画は未定となっており、ニコラス・ラティフィの後任としてウィリアムズでのF1デビューが噂されている。

なおアストンマーチンの2023年のドライバーラインナップは既に決定しており、引退するベッテル代わってフェルナンド・アロンソがランス・ストロールとコンビを組む。

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